夏冬つないだ「君の名は。」
公開日: 2016/11/25
(C) 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (C) JKR.
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』 2016年11月23日公開
「君の名は。」は、累計興行収入190億円を超えた。かき入れ時の夏興行がほぼ終わった8月26日に公開された本作は、全体の興行が低めとなる秋の劇場を大いに沸かせた。再び劇場に人が集まる冬休み・年末年始が迫り、動員期待度の高い大作の公開が近づいてきた。現時点での作品浸透度をベースに、今後のランキング展開を予想してみよう。
【図】各作品の浸透度のポジションと2016年11月19日時点での公開週末土日興行収入シミュレーション値 |
「君の名は。」の1位を早速脅かしそうなのが、23日に公開が始まった「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」だ。12月に入って、それを追い落とす勢いを見せられるか注目が集まるのが10日公開の「海賊とよばれた男」。さらに翌週には、この冬の台風の目となりそうな「映画 妖怪ウォッチ空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の公開が控えている。
昨年も「妖怪ウォッチ」シリーズと「スター・ウォーズ」シリーズは同週の公開開始で、スタート時の勢いは、「妖怪ウォッチ」に軍配が上がった。翌週には人気ゲームシリーズの劇場版「バイオハザード:ザ・ファイナル」も公開され、まさに三つどもえだ。
しばらくは、1位がころころ変わる動きのある時期になりそうである。迎え撃つ「君の名は。」も注目され続けており、1位は明け渡すかもしれないが、腰の強いロングランになることが期待される。
(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載
◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解 「夏冬つないだ「君の名は。」」 (毎日新聞2016年11月25日 東京夕刊)
新着記事
-
『【推しの子】』『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』『ダンダダン』、アニメ化前の推しファン人数からヒットポテンシャルを探る
(2024/12/27) -
『ダンダダン』推しファン人数100万人に到達、『Snow Man』推しエンタメブランド価値3カ月連続1位~2024年12月エンタメブランド調査結果~
(2024/12/27) -
映像・書籍・音楽・ゲーム・ラジオ横断でリーチ力を調査、2024年のTOP3は『ポケモン』『ツムツム』『ONE PIECE』
(2024/12/20)
新着ランキング
-
メディア横断リーチpt 急上昇TOP10(2024年12月第3週)
(2024/12/26) -
メディア横断リーチpt 週間TOP10(2024年12月第3週)
(2024/12/26) -
定額制動画配信サービス 週間リーチptランキングTOP20(2024年12月第3週)
(2024/12/26)