SVODの隆盛は映画興行の脅威なのか? 最も読まれた記事で2019年を振り返る
公開日: 2019/12/20
GEM Standardでは今年も、映画・映像コンテンツと鑑賞者をつなぐ気づきやヒントを皆様にご提供すべく、海外のカンファレンスレポートやヒット作品の分析コラムをお届けしてまいりました。記事数は全39。少しでも皆様のお役に立てていればと切に願う次第です。
早くも師走を迎え、年末まで目前となりました。そこで、恒例となりました今年最も読まれた記事をランキング形式で振り返ってみたいと思います。掲載記事を、弊社レポートから市場動向を分析した「注目の調査結果」、海外カンファレンスレポートを取り上げた「特集記事」、そして毎日新聞夕刊映画欄において掲載された記事の転載・補足コラムとなる「ヒット作品分析」の3つに分け、それぞれTOP10をご紹介いたします。
注目の調査結果 TOP10
「注目の調査結果」では、動画配信市場を取り扱った記事がベスト3にランクイン。サービス事業者別市場シェア、契約形態別利用率、ブランドイメージなど、様々な切り口で動向をご紹介した記事が人気を集めました。
1位 2018年の動画配信(VOD)市場予測を発表! SVOD市場はNetflix・DAZN・Abemaがシェア増
「動画配信(VOD)市場5年間予測(2019-2023年)レポート」より記事公開日:2019年2月20日
2018年の動画配信(VOD)市場と、その後2023年までの市場規模を3つのシナリオで予測した「動画配信(VOD)市場5年間予測(2019-2023年)レポート」より、注目の調査結果をご報告します。
最も市場規模が大きい定額制動画配信(SVOD)についてサービス事業者別に推計したところ、6位「Netflix(+2.5)」、4位「DAZN(+1.8)」、11位「Abemaビデオ(+1.6)」の成長率が他のサービスと比較しても大きく伸びており、定額制動画配信市場の拡大を強くけん引してたことがうかがえます。
※本レポートの最新版は2020年2月の発行を予定しています
2位 SVOD利用率がDVD・BDレンタル/セル超え 映画館とSVODの相互利用は拡大
「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート」より記事公開日:2019年12月6日
映像コンテンツ視聴サービスを利用するユーザーとその利用実態に関する分析レポート「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート」発行に伴い、注目の調査結果をご報告いたします。
今回のレポートでは、DVD・BDのレンタルやセルといったフィジカル市場の利用率が縮小している一方で、定額制分野におけるSVOD(定額制動画配信サービス)の利用率が堅調に伸びていることが分かりました。
※本レポートの最新版を2020年12月12日に発行いたしました
3位 Netflix首位獲得、ディズニーデラックス猛追! 定額制動画配信サービス「そこでしか見られない作品の充実度」
「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」より記事公開日:2019年7月19日
GEM Standardでは毎月、動画配信サービスの浸透状況や獲得ポテンシャル、流出入状況などをまとめたレポート「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」を発行しています。今回、本レポートのブランドイメージ分析の指標の1つに着目し、動画配信サービスの市場動向を探りました。
2019年7月号の調査における「そこでしか見られない作品の充実度」では、Netflixが首位を獲得しました。これは2016年11月の調査開始以来初となります。
※本レポートは毎月発行のレポートとなります
特集記事 TOP10
「海外カンファレンスレポート」では、NetflixをはじめとしたSVOD(定額制動画配信)と映画興行との関係、データに裏付けられた消費者行動、デジタル化の波を前にした配給会社や興行会社のマーケティング施策が衆目を集めました。業界トップの人々が、現状をどのように把握し、次の一手をいかに考えているのかを知る絶好の機会となります。未読の方はぜひご一読ください。
1位 ハリウッド映画宣伝におけるデータサイエンスと行動科学の融合
特集:人はなぜ映画を観に行くのか? 消費者行動を理解する強力な秘密兵器“Variety Innovate 2018”より、映画鑑賞者の行動分析について語られたセッション“Beyond and numbers – what behavioral science can teach us about movie-goer“を取り上げた連載第1回。
「映画鑑賞者の本当の行動パターンは何か」という命題を掲げる20世紀フォックスのベッティーナ・シェリック上級副社長が、なぜ同社が行動科学とデータサイエンスの融合を推し進めたかの背景を明かしました。
2位 定額制動画配信ビジネスの伸長は映画興行の脅威なのか、好機なのか?
特集:第2のデジタル革命と映画マーケティングの変化映画業界におけるデジタル化の波を配給会社、興行会社それぞれの視点で追う特集連載第5回。
本記事のトピックは「SVOD(定額制動画配信サービス)」です。同サービスの台頭は、ディスラプション(市場の創造的破壊)と形容されるほど、業界構造の変容を引き起こしました。果たして配給会社、興行会社にとってSVODは脅威となるのでしょうか。
3位 ハリウッドビジネス新潮流 ハリウッドスタジオ流とネットフリックス流はどう違うのか?
特集:ハリウッドのトップマーケッターが語る映画マーケティング最前線2019“Variety’s 2019 Entertainment Marketing Summit”より、各スタジオのトップマーケッターが登壇したパネルディスカッション“Studio Marketing Roundtable - High-Stakes Storytelling”の連載第1回。
劇場に足を運んでもらうのではなく、自社プラットフォームで鑑賞してもらうことを目的とするネットフリックス。従来のスタジオによる宣伝と何が違うのか、同社チーフ・マーケティング・オフィサーのケリー・ベネット氏が赤裸々に語りました。
ヒット作品分析 TOP10
「ヒット作品分析」では、公開前から数値上でも期待の高まりを見せた『キングダム』の記事が首位を獲得。続く2位には意欲喚起が目覚ましかった『コンフィデンスマンJP』分析記事、3位には今年の活況な日本映画市場を象徴するかのように記録を伸ばしている『天気の子』を扱った記事がランクインいたしました。
1位 『キングダム』大ヒットの背景をCATSデータで読み解く
記事公開日:2019/04/26
興行収入40億円も視野に入る大ヒットスタートを切り、公開週の週末興行成績で2位にランクインした『キングダム』。
本記事では、市場におけるダイナミックな期待の高まりを分析。公開前に『認知率』を超えるぺ―スで『鑑賞興味率・意欲率』が急上昇していたことに注目しました。
2位 『コンフィデンスマンJP』ヒットに見る勝ちパターンの変化
記事公開日:2019/05/31
5月25日、26日の週末興行成績で2週連続で1位を獲得した『コンフィデンスマンJP』。
本作で特筆すべきは、作品認知者の中での意欲率の高さ(意欲/認知)。本記事では、メディア露出による認知率向上だけでなく、テレビ局の発信力とプロデュース力の高さによる意欲喚起力に着目し、映画興行収入最大化の勝ちパターンの変化を紐解きました。
3位 活況な日本映画市場を支える2本の柱
記事公開日:2019/8/30
主要配給会社の7月までの累計興行収入は前年比2割増と発表され、活況を呈する日本映画市場。8月24日、25日の興行成績では、6週目にして首位に返り咲いた『天気の子』を含めて上位作品は快走を続けています。
本記事では、世界最大市場の北米と比較した際に浮かび上がる、日本映画市場を支える2本の柱について触れました。
新着記事
-
映像・書籍・音楽・ゲーム・ラジオ横断でリーチ力を調査、2024年のTOP3は『ポケモン』『ツムツム』『ONE PIECE』
(2024/12/20) -
サブスク、CD、Webほかチャネル横断で調査、2024年に最も聴かれた音楽アーティスト&サービス
(2024/12/20) -
単行本、雑誌、電子コミック、電子サービス横断で調査、2024年に最も読まれたマンガ&サービス
(2024/12/20)
新着ランキング
-
推しエンタメブランド価値 急上昇TOP10(2024年12月)
(2024/12/23) -
推しエンタメブランド価値 月間TOP10(2024年12月)
(2024/12/23) -
劇場公開映画 週末動員ランキングTOP10(2024年12月20日~12月22日)
(2024/12/23)