音楽IP戦略とデータ活用:アーティストへのリーチをチャネル別・サービス別に把握してプロモーション設計を最適化する【レコード会社編】
公開日: 2024/11/18
GEM Standardではエンタメブランドの価値基準を提供するデータサービス「TIGER」を提供しています。今回、エンタメブランドデータの活用方法を具体的にイメージいただくため、みなさまが抱える課題を「TIGER」で解決し、アクションへとつなげる想定事例を事業者様別にピックアップしました。
ケース
担当アーティストの楽曲がどのチャネル・サービスでどのような属性の人にどの程度聴かれているのかを把握し、効果的なプロモーションを設計したい。
ユーザー
企業:レコード会社(音楽レーベル)
担当者:アーティスト担当プロデューサー C氏
職責:担当アーティストの楽曲企画から、イベントやコンサートの企画準備、ファンクラブ運営監修までビジネス全般を管理
経緯と課題
デジタルテクノロジーの発展とライフスタイルの変化により、音楽ビジネスを取り巻く環境は大きく変化・多様化しており、現在の音楽消費スタイルは定額制(サブスク)の配信型やWebでの鑑賞など、様々なチャネルに分散してきています。その結果、実際にどのチャネル・サービスで、どの程度楽曲が聴かれているかを正確に捕捉することが困難になってきており、楽曲を売り込むためのビジネス交渉やプロモーション設計の難易度が上がっていました。
活用方法
検証ツール:TIGER「エンタメリーチトラッカー」 [トレンド:メディア別 > アーティスト(音楽)]機能
検証方法:直近週での音楽チャネルの概況、および全チャネルを横断した担当アーティストのリーチptとその属性、またどのチャネル・サービスで一番聴かれているのかを他アーティストと比較して確認
- 発見①:定額制音楽配信サービスでは「Spotify」が最も多く利用されている
- 発見②:担当アーティストは対象週において全チャネル横断で最も多く聴かれており、男女比は約3:7で女性比重が高く、若年層に強みを示している(10~20代で過半)
- 発見③:担当アーティストの楽曲を聴いた方法では「定額制音楽配信」が6割超え、定額制動画配信に絞った利用サービスでは「Spotify」が最も多い
- 発見③:ベテランバンド『Y』の楽曲を聴いた方法は「定額制音楽配信」と「Webサービスが拮抗」。定額制音楽配信サービスのなかでは「Apple Music」が最多
アクション
「エンタメリーチトラッカー」のトレンド機能を使用したところ、チャネルを横断した週次での“アーティストリーチ”が把握できました。さらにリーチを深掘りし、どのチャネル・サービスでどのような層に楽曲が聴かれているかも明らかになりました。その結果、重点的にプロモーションをかけるべきサービスや、チャネルの優先度を改善できました。また、他アーティストの傾向なども時系列かつ、チャネル別で確認できるため、トレンド変化をキャッチした上で、トライアルのプロモーションやチャネル戦術を実施することが可能となりました。
このように「TIGER:エンタメリーチトラッカー」では、アーティストのリーチを把握するだけではなく、どのチャネル、サービスで楽曲が聴かれているのかの詳しい分析が可能です。
「TIGER」では、現在、推されているエンタメブランドとそのファンを理解し、次のヒットを見いだす「推しエンタメブランドスコープ」と、エンタテイメントの真のリーチをメディア・サービス横断で把握するデータサービス「エンタメリーチトラッカー」の2サービスを展開中。各サービス詳細は以下をご参照ください。
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