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『ミックス。』など3作品、すみ分け健闘
公開日: 2017/10/27

2017年10月27日付毎日新聞夕刊映画欄において掲載された「シネマの週末・データで読解:「3作品、すみ分け健闘」の転載に、チャートを加えています

(C)2017『ミックス。』製作委員会


<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(21、22日)>

 

1. (ー)

ミックス。

(1週目)

2. (ー)

斉木楠雄のΨ難

(1週目)

3. (ー)

バリー・シール/アメリカをはめた男

(1週目)

4. (1)

劇場版 Fate/Stay night [Heaven's Feel] I.presage flower

(2週目)

5. (3)

アウトレイジ 最終章

(3週目)

6. (2)

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)

(2週目)

7. (4)

ナラタージュ

(3週目)

8. (5)

亜人

(4週目)

9. (ー)

コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道

(1週目)

10.(ー)

アトミック・ブロンド

(1週目)

※()の数字は前週順位。興行通信社調べ



3作品 すみ分け健闘


ランキングのトップ3を先週末公開映画が占めた。『ミックス。』『斉木楠雄のΨ難(サイなん)』『バリー・シール/アメリカをはめた男』である。台風と総選挙に人々の関心がとられた影響からか、4位以下のそれまで公開されていた作品が前週比で大きく動員を下げる中、この3作品は大健闘だった。要因の一つとして、3作品とも鑑賞意欲層の重なりがほとんどなく、うまく「すみ分け」が起こっていることが挙げられよう。

公開前・公開中の作品の鑑賞意向調査によると、『ミックス。』を見たいと答えた人に対し、「あなたがいろいろ見たい作品がある中で『一番見たい』のはどれ?」という質問を投げかけると、トップ3を分け合ったほかの2作品を挙げる割合が低い。
 



「斉木楠雄」「バリー・シール」についても同傾向であり、それぞれの作品こそ一番みたいと答えるか、あるいはもっと先の12月に公開される『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』などを挙げる人が多いのだ。

 


 

※ファーストチョイス:映画観賞者全体の中で、本作を「最も映画館で観たい」と回答した人の割合(鑑賞意欲がある、即ち「絶対に映画館で観る」と回答した作品が複数ある場合、その中から1つ選択)

 


近年、公開作品は増えているが、人々の時間は有限である。この作品こそが一番見たい作品として選ばれることは、ますます重要であろう。多くの作品が「誰かの一番見たい作品」としてヒットしていくことが、全体の下支えとなる。
 

(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載

◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解 「3作品 、すみ分け健闘」(毎日新聞2017年10月27日 東京夕刊)

 


今回の調査結果について

今回の調査結果は、弊社が販売している「CATS市場概況レポート」をもとにしています。映画の劇場公開に向けて、宣伝中の作品の認知・鑑賞意欲など市場における浸透状況や、テレビ露出量、劇場予告編到達率、デジタルにおける最新露出状況などを把握できるウィークリートラッキング・レポートです。(毎週月曜発行)
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