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快進撃続けるコナン
公開日: 2018/05/25

2018年5月25日付毎日新聞夕刊映画欄において掲載された「シネマの週末・データで読解:快進撃続けるコナン」の転載記事です
『名探偵コナン ゼロの執行人』

『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』
2018年4月13日より全国東宝系にてロードショー
©2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 

 

<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(19、20日)>

 

1. (1) 名探偵コナン ゼロの執行人 (6週目)
2. (ー) ピーターラビット (1週目)
3. (ー) のみとり侍 (1週目)
4. (ー) ランペイジ 巨獣大乱闘 (1週目)
5. (2) アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (4週目)
6. (3) 孤狼の血 (2週目)
7. (4) ラプラスの魔女 (3週目)
8. (ー) GODZILLA 決戦機動増殖都市 (1週目)
9. (5) さらば青春、されど青春。 (2週目)
10. (7) 映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ −拉麺大乱− (6週目)

※()の数字は前週順位。興行通信社調べ

快進撃続けるコナン

『名探偵コナン ゼロの執行人』が6週連続1位、累計興行収入は72億円を超え、シリーズ最高記録を6年連続で更新した。シリーズものが成長する鉄則は、ファン層を熱し続け、広げること。その様子をコナン鑑賞者への調査結果から見てみる。

まず、ファン層が「次も見る」というループに入っている。鑑賞後、「期待以上だった」と答える人の割合が高く、「次も見る」という観客を獲得し続けている。また、コナンファンは「卒業しない」。主なファン層である20代以下の男女の意欲度とともに、より高い年代層の意欲も高まっている。さらには、子供が親を連れて行くのか、親が子供を連れて行きたいのか、年々ファミリー層も増加している。

映画鑑賞頻度という軸で見ていくと、近年意欲度が高まっているのは、年間1~2本鑑賞するライト層。「コナンが好きだから映画館で見る」層であろう。一方で、1カ月に1本以上見るような、鑑賞頻度が高いヘビー層の意欲度は高まっていない。

今年のコナンは興収80億円突破も目指せると報道されている。来年以降も快進撃を続けるには、現在のコナンファン獲得、増加の好循環の維持とともに、「映画ファン」への訴求も要素となってくるだろう。そうすれば100億円も超えられる。
 

(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載

 

◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解「快進撃続けるコナン」(毎日新聞2018年5月25日 東京夕刊)

 

今回の調査結果について
今回の調査結果は、弊社が販売している「CATS 作品別詳細レポート」をもとにしています。今後劇場公開予定の作品について、宣伝状況を把握し、目標目安値に対して現在どのような状況であるかを週次で把握できるオンラインレポートです。マーケティング指標を「事前に設定した目標目安値」「過去類似作品」「同時期公開作品」と比較することで、宣伝等の目標達成状況をより明確に分析可能です。 その他にも、劇場公開映画に関するデータ・レポートを豊富にご用意しています。
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