劇場鑑賞への意識・意向の変化のなか、営業再開の周知が求められる
公開日: 2020/06/26
『ドクター・ドリトル』 公開中
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<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(20、21日)>
1. (NEW) | ドクター・ドリトル | 1週目 |
2. (2) | ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 | 2週目 |
3. (NEW) | 水曜日が消えた | 1週目 |
4. (1) | 心霊喫茶「エクストラ」の秘密-The Real Exorcist- | 6週目 |
5. (NEW) | エジソンズ・ゲーム | 1週目 |
6. (3) | パラサイト 半地下の家族 | 24週目 |
7. (5) | 天気の子 | - |
8. (6) | 一度死んでみた | 14週目 |
9. (4) | デッド・ドント・ダイ | 3週目 |
10. (7) | AKIRA 4Kリマスター版 | 12週目 |
※()の数字は前週順位。興行通信社調べ
全国の映画館が営業を再開して約3週、徐々に観客数が戻っているようだ。先週末公開の『ドクター・ドリトル』含めて新作が三つランクインした。
全国に住む男女15歳から69歳への消費者調査(6月13日実施)を見ると、映画館に実際足を運んだ人の中には、感染防止対策への安心感などポジティブな意見も多い。一方で、まだためらいを感じる人や行かないと答える人も存在する。映画鑑賞への意識・意向は、感染リスク状況、映画館の安全衛生対策とそれへの理解とともに新作の公開によって変化していくだろう。
もう一つ注目したいのは、映画館が再開していること自体への認知である。同調査では、認知度は55%という結果であった。つまり約半数が知らないのである。
本日より過去の人気ジブリ作品が再上映され、今後、新作の公開も続く。今年公開の大作で鑑賞意向が高かったのはアニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』、これに春公開予定だったが延期された『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が続いた。
こうした人気作品・新作の上映の告知により、映画館にまた灯がともっているということの認知と、安全対策への理解が進み、新しい社会慣習の中でまた映画を楽しむ人が増えていくことを願う。
(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載
◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解 『新作を機に再開周知を』(毎日新聞2020年6月26日 東京夕刊)
【調査対象】全国に住む15-69歳の男女(年間0本鑑賞者も含む)
【調査実施日】
第1回:2020年4月25日(土)~2020年4月27日(月)
第2回:2020年5月9日(土)~2020年5月11日(月)
第3回:2020年5月23日(土)~2020年5月25日(月)
第4回:2020年6月13日(土)~2020年6月15日(月)
【回収サンプル】スクリーニング調査 4,000サンプル / 本調査 500サンプル
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計、弊社実施調査を参考に回答者を性年代・映画鑑賞頻度別に重みづけ
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