『鬼滅の刃』『愛の不時着』と「Amazonプライム・ビデオ」がステイホーム下の動画配信人気をけん引
公開日: 2020/06/29
GEM Partnersは6月13日~15日、新型コロナウイルス流行下でのエンタテイメント消費行動に関する調査の第4回(回答者数3,872人)を実施いたしました。今回はその中から、動画配信サービスの利用に関する結果をご報告します。
【調査ハイライト】
- コロナ禍に視聴された動画配信サービスコンテンツのうち、『鬼滅の刃』が圧倒的な支持を集めて人気1位を獲得。
- 「Netflix」では『愛の不時着』などオリジナルコンテンツが人気を集めた。
- コロナ禍における動画配信サービス新規加入率1位は「Amazonプライム・ビデオ」。
- 「Amazonプライム・ビデオ」は継続意向も1位で、利用者の9割が「継続する」と回答。
<調査データ詳細>
【1】コロナ禍に視聴された動画配信サービスコンテンツのうち、『鬼滅の刃』が圧倒的な支持を集めて人気1位を獲得。
新型コロナウイルスが感染拡大した今年3月以降、動画配信サービスで観ておもしろかった作品は『鬼滅の刃』が圧倒的な支持を集めて総合1位となった。2位以下は、「ワイルド・スピード」シリーズ、「名探偵コナン」シリーズ、『キングダム』が続く。
サービス別に見ると、『鬼滅の刃』は「Amazonプライム・ビデオ」「Hulu」「U-NEXT」「dアニメストア」「ABEMAプレミアム」の5サービスで1位を獲得した。
【2】「Netflix」では『愛の不時着』などオリジナルコンテンツが人気を集めた。
「Netflix」では『愛の不時着』が最も支持を集めた。「Netflix」では、3位の『鬼滅の刃』以外は『ARASHI's Diary -Voyage-』『テラスハウス』『梨泰院クラス』とオリジナルコンテンツが上位を占めており、コンテンツ力の強さが伺える。『愛の不時着』は総合でも5位にランクインした。
【3】コロナ禍における動画配信サービス新規加入率1位は「Amazonプライム・ビデオ」。
現在有料で利用している動画配信サービスは、「Amazonプライム・ビデオ」が24%と圧倒的な利用率で1位。 2位「Netflix」、3位「Hulu」と続く。新型コロナウイルスの流行により外出の自粛意識が高まった今年3月以降の新規加入率も 「Amazonプライム・ビデオ」が4%で最も高く、「Netflix」「Hulu」が続く。
【4】 「Amazonプライム・ビデオ」は継続意向も1位で、利用者の9割が「継続する」と回答。
現在利用者の継続意向が最も高いのも「Amazonプライム・ビデオ」で、9割が継続を希望している。「買い物もするし、音楽も定額で聞くことができる」「コスパがよい」といった理由が挙げられた。2番目に継続意向が高い「Netflix」では「オリジナル作品が好き」といった理由が目立った。「ABEMAプレミアム」「U-NEXT」は継続意向が低く、その理由として「月額料金が高い」という声が見られた。
その他、各サービス共通で「観なくなった」や「観る時間がなくなった」等が解約を決めている/検討している理由として挙げられており、外出の自粛が緩和されつつある中で視聴時間が減っていることが推測できる。外出自粛期間に増えた利用者が、今後どの程度利用を継続するのか動向に注目したい。
■調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】全国に住む15~69歳の男女
【調査実施日】2020年6月13日(土)~15日(月)
【回答者数】3,872人
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計、弊社実施調査を参考に回答者を性年代・映画鑑賞頻度別に重みづけ
GEM Partners株式会社は、 エンタテイメント業界に向けたマーケティングデータ分析及びデジタルマーケティングサービスの提供を行っております。 個別のご依頼などございましたら、 下記のお問い合わせ先までご連絡をお願いいたします。
今回の調査の他にも、GEM Standardの商品には「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」という動画配信サービスに関するレポートをご提供しています。18の定額制動画配信サービスを対象とした毎月発行のトラッキングレポートで、「各サービスの認知・利用状況と推計される会員数」「各サービスの新規/継続利用意向の状況」「加入・解約の理由とサービス間の流出入状況」や今回取り上げたブランドイメージなど、様々な角度で分析を行っています。自社サービスのポジションニングや宣伝効果の把握はもちろん、提案資料の素材としてぜひご利用ください。
新着記事
-
映像・書籍・音楽・ゲーム・ラジオ横断でリーチ力を調査、2024年のTOP3は『ポケモン』『ツムツム』『ONE PIECE』
(2024/12/20) -
サブスク、CD、Webほかチャネル横断で調査、2024年に最も聴かれた音楽アーティスト&サービス
(2024/12/20) -
単行本、雑誌、電子コミック、電子サービス横断で調査、2024年に最も読まれたマンガ&サービス
(2024/12/20)
新着ランキング
-
推しエンタメブランド価値 急上昇TOP10(2024年12月)
(2024/12/23) -
推しエンタメブランド価値 月間TOP10(2024年12月)
(2024/12/23) -
劇場公開映画 週末動員ランキングTOP10(2024年12月20日~12月22日)
(2024/12/23)