話題広がる『グレイテスト・ショーマン』
公開日: 2018/02/23
(c) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation |
<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(17、18日)>
1. (ー) |
グレイテスト・ショーマン |
(1週目) |
2. (1) |
今夜、ロマンス劇場で |
(2週目) |
3. (2) |
祈りの幕が下りる時 |
(4週目) |
4. (3) |
不能犯 |
(3週目) |
5. (5) |
羊の木 |
(3週目) |
6. (4) |
マンハント |
(2週目) |
7. (6) |
ジオストーム |
(5週目) |
8. (9) |
パディントン2 |
(5週目) |
9. (7) |
スター・ウォーズ/最後のジェダイ |
(10週目) |
10.(10) |
嘘を愛する女 |
(5週目) |
※()の数字は前週順位。興行通信社調べ
話題広がるミュージカル
動員は『グレイテスト・ショーマン』が1位。ヒュー・ジャックマン主演、19世紀アメリカが舞台のミュージカルは、土日2日間で観客動員数26.8万人、興行収入3.9臆円という素晴らしいスタートを切った。
公開に向けて話題度が駆け上がった。まず1カ月前、「バブリーダンス」の大阪府立登美丘高校ダンス部とのコラボ映像をリリースした直後に、鑑賞意欲度が急上昇。3週前から、テレビCMやデジタルメディアでの展開に加えて、ジャックマンと、アカデミー賞ノミネートの主題歌「This is me」を歌うキアラ・セトルの来日関連イベントが報道され、話題度と鑑賞意欲度が加速度的に上がっていった。
【図】浸透度の推移と広告宣伝・露出関連指標の推移 ~GEM Partners 「CATS作品別詳細レポート」より~ |
鑑賞意向は女性が高め。中でも10、20代と50代以上が目立ち、ミュージカル映画好きの層とも重なる。また過去の同規模洋画作品と比べて、普段友人と映画を見る人の意欲度が高く、鑑賞頻度がミドル、ライト層も相対的に高い。広がりのある鑑賞意欲を喚起し好発進となった。
アメリカでの興行は、スタートよりも、その後の粘りが素晴らしい。鑑賞者の口コミで広がり、サウンドトラックを含めて息の長いヒットとなった。日本でもロングランヒットに期待がかかる。
(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載
◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解 「話題広がるミュージカル」(毎日新聞2018年2月23日 東京夕刊)
今回の記事に使用したデータについて
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