記事

[映画興行市場に関する調査結果] 目立つODS市場の成長、2018年~2022年の映画興行市場は約2,200億円の規模を維持する見込み
公開日: 2018/02/21

2009年から2017年までの消費者の映画鑑賞における調査データと映画興行市場の実績データに基づき、 2018~2022年の5年間の映画市場のマクロトレンドについて予測した「映画興行市場5年間予測(2018-2022年)レポート」から、注目の調査結果をご報告します。

興行収入の5か年推計 シナリオ別

【図】興行収入の5か年推計 シナリオ別

【1】映画興行市場の市場規模推計

2022年までの今後5年間の興行収入(映画鑑賞参加率・平均鑑賞本数・平均入場料金)について、 人口統計、 公的調査、 当社消費者調査に基づき推計しました。 消費者調査より楽観、 ベース、 悲観の3つのシナリオを仮定し、 それぞれのケースでの各推計値を掲載しています。 2018年~2022年の年平均成長率は、 3シナリオの平均では-0.4%でほぼ横ばいとなることを見込んでいます。

【2】ODS(*1)市場の市場規模推計

期間限定の特別上映やスポーツ中継、 舞台のライブ中継などで構成されているODS市場は年々その規模を増加させており、 2017年には182億円に達しました。 そのODS市場全体を過去の公開本数、 1本当たりの興行収入のトレンドをもとに、 今後5年間の市場の伸びを推計しました。 ODS市場での中継が占める割合は年々増加しており、 現状のトレンドを維持する場合2022年には中継のみで約245億円まで成長し、 映画興行市場対比で約11%にも達すると見込まれます。 一方、 阻害要因によってトレンドが維持できないシナリオもレポート内で推計しています。


*1: ODS = 非映画デジタルコンテンツ。 期間限定の特別上映、 コンサート、 演劇、 オペラ、 スポーツなど映画以外のコンテンツの映画館における上映

※単位未満を四捨五入のため、内訳の合計が総数に合わない場合があります。

※本推計は当社が行ったアンケート調査および日本映画製作者連盟統計、公的統計の公開情報を用いて分析を行っています。

※本推計においては将来の消費税引き上げなどによる影響は加味しておりません。

※本推計は、個別作品ごとの興行収入の積み上げによる予測ではなく、映画市場のマクロトレンドに注目した予測となります。

■調査概要

【調査方法】GEM Partners実施のインターネットアンケート(2009年~2017年)(*2)、政府統計、一般社団法人デジタルコンテンツ協会統計、日本映画製作者連盟統計よりGEM Partners分析

【調査対象】全国に住む15~69歳の男女

【調査実施日】2009年~2017年の各年の12月の各週末

【回答者数】各調査回とも約10,000サンプル(*2)

【数値の重みづけ】総務省発表の人口統計を参考に各調査者を性年代別に重みづけ


*2: 約10,000サンプル、うち、年間1本以上映画を観る「映画参加者」3,000サンプル程度

 

この調査に関するレポートの詳細と購入方法

上記の調査結果を含む「映画興行市場5年間予測(2018-2022年)レポート」の購入や、価格、目次など詳しい説明をご覧になりたい方は下記のページをご覧ください。
 

プレスリリースダウンロード

本調査に関するお問い合わせ先

  • GEM Partners(ジェムパートナーズ)株式会社
    担当:三國谷・坂井
    電話:03-6303-1346 (平日10:00~19:00)
    メールアドレス:info@gempartners.com