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『マスカレード・ナイト』好スタート、今後の映画興行展開への意味合い
公開日: 2021/09/24
2021年9月24日付毎日新聞夕刊映画欄において掲載された「シネマの週末・データで読解 『好発進 ヒット連鎖に期待』」の転載に、補足を加えています。
<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(18、19日)>
1.(NEW) | マスカレード・ナイト | 1週目 |
2.(3) | 竜とそばかすの姫 | 10週目 |
3.(NEW) | 劇場版 Free!-the Final Stroke- 前編 | 1週目 |
4.(2) | シャン・チー/テン・リングスの伝説 | 3週目 |
5.(NEW) | レミニセンス | 1週目 |
6.(1) | 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション | 7週目 |
7.(5) | かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル | 5週目 |
8.(6) | ワイルド・スピード ジェットブレイク | 7週目 |
9.(7) | 東京リベンジャーズ | 11週目 |
10.(4) | 科捜研の女 -劇場版- | 3週目 |
※()の数字は前週順位。興行通信社調べ
東野圭吾原作、木村拓哉、長澤まさみ共演の『マスカレード・ナイト』が、公開週末土日2日間で5.4億円の興行収入を上げ、動員ランキング1位の好スタートを切った。2019年公開の『マスカレード・ホテル』の続編。前作の6.3億円は下回るが、コロナ禍での営業自粛下において素晴らしいスタートだ。
映画参加者人口内での認知度、意欲度とも前作と同レベルで推移。テレビで宣伝が大規模に展開され、公開12週前から公開までの番組内露出量は前作を大きく上回る。露出量は本年公開映画の中でも『竜とそばかすの姫』に続く2位で、しっかりと話題度を高めていた。
ランキング中の大作も、コロナ前と比較しても健闘している。2位の『竜とそばかすの姫』は累計興収60億円を超え、細田守監督作品の記録を更新。6位のアニメ『僕のヒーローアカデミア』は30億円と、前作の17.9億円を大きく上回る。8位の洋画『ワイルド・スピード ジェットブレイク』も累計35億円で、シリーズ最高の『ワイルド・スピード ICE BREAK』の40.5億円に迫る。
多くの期待作の公開も控える中で『マスカレード・ナイト』の好スタート。コロナ前に迫る、あるいは超えるヒットの連鎖で、以前のように映画館も人々の心も沸く期待を抱かせる。
(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載
◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解 『好発進 ヒット連鎖に期待』(毎日新聞2021年9月24日 東京夕刊)
今回の調査結果について
今回の調査結果は、映画製作・興行・配給・宣伝向け分析サービス「CATS(Cinema Analytical Tracking Survey)」の調査結果を基にしています。本調査を基にした商品には、劇場公開映画の宣伝状況を俯瞰する業界スタンダード・レポート「CATS 市場概況レポート+(プラス)」や、作品別に目標目安値とターゲットを設定し、劇場公開前の作品について詳細に宣伝状況を把握できる「CATS 作品別詳細オンライン」などがございます。CATSデータの部分販売も可能ですので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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