邦画アニメの好調際立った2021年、今年は洋画大作公開で映画興行の活性化に期待
公開日: 2022/01/28
『劇場版 呪術廻戦 0』 公開中
Ⓒ2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 Ⓒ芥見下々/集英社
<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(1月22、23日)>
1.(2) | 劇場版 呪術廻戦 0 | 5週目 |
2.(1) | コンフィデンスマンJP 英雄編 | 2週目 |
3.(3) | スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム | 3週目 |
4.(4) | 99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE | 4週目 |
5.(NEW) | 真夜中乙女戦争 | 1週目 |
6.(5) | ハウス・オブ・グッチ | 2週目 |
7.(NEW) | コーダ あいのうた | 1週目 |
8.(6) | クライ・マッチョ | 2週目 |
9.(8) | ボス・ベイビー ファミリー・ミッション | 6週目 |
10.(7) | あなたの番です 劇場版 | 7週目 |
※()の数字は前週順位。興行通信社調べ
日本映画製作者連盟は、2021年の年間総興行収入が1618億9000万円だったと発表した。19年以前の7割程度だが、日本の映画興行の復興レベルは世界各国より高い。新型コロナウイルスの感染状況の違いもさることながら、自国製作映画の動員力の強さが背景にある。
興収上位作品も邦画アニメの存在感が際立った。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』などが興収50億円を超えて、トップ3を独占。興収10億円以上の邦画は32作品を数え、合計も19年以前と比べて遜色のない1283億円。先週末の動員1位も、累積興収100億円が間近のアニメ『劇場版 呪術廻戦 0』だった。
一方、大作の公開延期が相次いだ洋画は、一昨年より1作品多い5作が興収10億円を超えたものの、合計は336億円にとどまり、一昨年を下回った。
高年齢層を中心に映画参加者人口はコロナ禍前から3割以上減少し、感染状況も予断を許さない。しかし、今年は前作が興収50億円を超えた『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題)』など洋画大作の公開が増える見込み。先週末動員3位で大ヒット中の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』をはじめ、人気シリーズ作品は動員力がある。足が遠のいた人々の復帰と、映画興行のさらなる活性化を期待したい。
(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載
◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解 『人気洋画でさらに弾みを』(毎日新聞2022年1月28日 東京夕刊)
参考:「GEM映画白書ダッシュボード」にCATSデータ追加のお知らせ~『劇場映画参加者人口』の変化を週次で把握、性年代別の深掘り分析も可能」
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