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第5回:『バットマン』のSpotify番組ヒットに見るIP拡張の成功例
公開日: 2022/09/22

特集:IPヒットメーカーによるファン攻略法の最前線 第5回

2022年5月、米カリフォルニア州ロサンゼルスでリアルとオンラインのハイブリッド開催を行った“Variety Entertainment Marketing Summit”より、IPの活用、最大化について事例を紹介しながら語ったパネルディスカッション“What’s in a Fan Franchise? Building a Universe for Entertainment”をレポートします。

モデレーター:
マイケル・シュナイダー(Michael Schneider)
バラエティ(Variety)誌 TV部門 編集者

パネリスト:
ケイリーン・ウォルターズ(Kayleen Walters)
Minecraft:パートナー兼フランチャイズ開発部門責任者

グレッグ・ロンバルド(Greg Lombardo)
Netflix:エクスペリエンス部門責任者

ジェイミー・キャンペル(Jamie Kampel)
Amazonスタジオ:ライセンス&マーチャンダイジング部門責任者

エレーナ・スルザー(Elana Sulzer)
Spotify:エンタテイメント開発部門責任者

タマヤ・ペタウェイ(Tamaya Petteway)
Endemol Shine North America:ブランド・パートナーシップ兼デジタルSVP

連載第5回で取り上げるのは音声メディア「ポッドキャスト」です。音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」は、既存IPの拡張に有効であると考え、ポッドキャスト番組に巨額の投資を行っています。DCコミックスと連携して取り組んで成功を収めたポッドキャスト版『バットマン』を例に、同社エンタテイメント開発部門責任者エレーナ・スルザー氏がポッドキャストの可能性について言及しました。
※本記事で触れられている内容は2022年5月時点の情報です

《目次》
 

音声メディアで『バットマン』の新IPを構築

 モデレーター
最後にSpotifyについて伺いましょう。 Spotifyには膨大な量のポッドキャスト番組(※1)があるそうですね。近頃では子どももポッドキャストが好きだとか。 ※1:インターネットで音声データを配信するサービス、およびそのコンテンツ

 エレーナ・スルザー(Spotify)
子どもだけではないですよ。

 モデレーター
そうですね。子どもも含め、みんなポッドキャストが好きです。では、もう少し詳しく伺いましょう。Spotifyはポッドキャスト番組に巨額の投資を行っています。既存の外部IPを拡張し、新たなポッドキャスト番組を生み出してもいます。

 エレーナ・スルザー(Spotify)
その通りです。ポッドキャストは、既存IPを音声メディアという側面から拡張し、……(以下、会員限定記事にて掲載)

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