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第1回:ハリウッド映画プロダクションが取り組む新規事業
公開日: 2022/12/02

特集:ハリウッドプロデューサーが語る映像ビジネスの近未来~ブラムハウス創始者ジェイソン・ブラム氏と同社社長による基調講演 第1回
第1回:米ブラムハウスが映画事業からテレビ・配信事業に参入

2022年9月、米ロサンゼルスで開催されたカンファレンス“Variety Entertainment Technology Summit”より、ブラムハウス・プロダクションズ創始者兼CEOのジェイソン・ブラム氏、および同社社長のアビジェイ・プラカシュ氏による基調講演をレポートします。

ブラムハウス・プロダクションズ
ブラムハウスはジェイソン・ブラムが設立した制作会社で、これまでに150本以上の映画とテレビシリーズを手掛け、劇場興行収入は48億ドル以上を数えます。低予算ながら高品質な映画作品と挑戦的なテレビシリーズでその名を知られており、特にホラー分野で多くのヒットを記録しています。代表的な作品に『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ、『ハロウィン』(2018年公開作)、ジョーダン・ピール監督『ゲット・アウト』、M・ナイト・シャマラン監督の『ミスター・ガラス』『ヴィジット』『スプリット』など。
※参考:ブラムハウス・プロダクションズ公式サイト(英語)

モデレーター:
アンドリュー・ウォレンスタイン (Andrew Wallenstein)
米「バラエティ(Variety)誌」インテリジェンス・プラットフォーム代表兼チーフ・メディアアナリスト

基調講演者:
ジェイソン・ブラム (Jason Blum)
ブラムハウス・プロダクションズ創始者兼CEO

アビジェイ・プラカシュ (Abhijay Prakash)
ブラムハウス・プロダクションズ社長

特集連載第1回は、映画、テレビ、ポッドキャストなど、さまざまなコンテンツを提供するエンタテインメント制作会社、ブラムハウス・プロダクションズのブランド戦略に言及。同社の強みであるホラーを基軸としながら、ジャンルもフォーマットもフィールドも拡大する手腕に注目です。
※本記事で触れられている内容は2022年9月時点の情報です

《目次》
 

映画で定着したブランドでテレビ・配信事業に挑戦

 モデレーター
ブラムハウスは主にホラー映画で有名です。最近は、映画興行が苦しいなかで、サイコスリラー映画『ブラック・フォン』がヒットしました。こうしたなか、テレビ事業に参入することで、どのようなチャンスがあるのでしょうか?

 

 ジェイソン(ブラムハウス・プロダクションズ創始者兼CEO)
私たちがテレビ事業に参入した理由は、観客や視聴者の間で「ブラムハウス」というブランドが定着し始めたからです。そのブランドをテレビでも活用しない手はないと思ったのです。当社の場合、映画事業では80%がホラーで20%がその他のジャンル、テレビ事業はほぼ逆で、25%がホラーで75%がその他となっています。その他のジャンルというのは、……(以下、会員限定記事にて掲載)

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