【SVOD調査】ディズニープラスが年末大躍進、年間上昇幅もTOP~オリジナル作品充実度ランキング
公開日: 2021/01/15
年間上昇幅もTOP
オリジナル作品充実度ランキング
GEM Standardでは毎月、定額制動画配信サービス(SVOD)の浸透状況や獲得ポテンシャル、流出入状況、ブランドイメージなどをまとめたレポート「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」を発行しています。今回、本レポートのブランドイメージ分析の指標の1つに着目し、動画配信サービスの市場動向を探りました。
ピックアップした指標は、「そこでしか見られない作品の充実度」(※)です。日本在住の15~69歳の男女に対してインターネットアンケートを行い、各動画配信サービスに関して、利用の有無を問わず「そこでしか見られない作品がある、もしくはありそう」と答えた人の割合になります。これは、各サービスにおいてオリジナル作品が充実、もしくは独占配信作品が多いと消費者が感じているかの指標ともいえます。
※「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」レポート内「3.ブランドイメージ 3-1.回答者全体におけるブランドイメージの状況」より抜粋
- 指標「そこでしか見られない作品の充実度」
- 2020年最もイメージ訴求に成功したNetflix
- 年間上昇幅TOP、年末も躍進したディズニープラス
指標「そこでしか見られない作品の充実度」
上記チャートは、「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」の2020年2月号から2021年1月号までに掲載された「そこでしか見られない作品の充実度」の推移です。各号は前月末調査の結果を掲載しているため、本チャートは実査値ベースで2020年の推移となります。
2020年最もイメージ訴求に成功したNetflix
Netflixは、1月末実査(2020年2月号)時点ですでに首位にランクインしていました。その後もランクを落とすことなく順調に伸長し、4月末実査(3月号)、10月末実査(11月号)では躍進。そして、最新調査となる12月末実査でも前月比プラスで推移し、2位以下に2.3ポイント以上の差をつけて首位を獲得しました。結果、Netflixは年間を通じて首位を維持しました。
“Netflixオリジナル”と銘打った数々のコンテンツプロモーションが奏功し、2020年において、「そこでしか見られない作品がある」というイメージ訴求に最も成功した動画配信サービスといえます。
年間上昇幅TOP、年末も躍進したディズニープラス
一方で、2020年で最も上昇幅が大きかったのがディズニープラスでした。1月末実査(2020年2月号)から最新の12月末実査(2021年1月号)において、調査サービスのなかで最も大きい5.08ptの上昇を記録しました。なお、ディズニープラスに続いて上昇幅が大きかったのは、Netflix(3.98pt)、Amazonプライム・ビデオ(2.98pt)、TELASA(2.60pt)となりました。
また、ディズニープラスは年末の上昇幅も調査サービスのなかで最も大きく、11月末実査(12月号)から12月末実査(2021年1月号)にかけて1.33pt上昇しました。ディズニープラスは、12月にピクサーの新作『ソウルフル・ワールド』を独占配信したほか、『ワンダヴィジョン』や『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を始めとしたマーベル・スタジオ初のオリジナルドラマシリーズ関連情報を次々にリリース。オリジナリティを持つサービスとしての認知をさらに推し進めた形となります。
本調査結果はGEM Standardの商品「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」を基にしています。今回ご紹介した18の定額制動画配信サービスを対象とした毎月発行のトラッキングレポートで、「各サービスの認知・利用状況」「各サービスの新規/継続利用意向の状況」「加入・解約の理由とサービス間の流出入状況」や今回取り上げたブランドイメージなど、様々な角度で分析を行っています。自社サービスのポジションニングや宣伝効果の把握はもちろん、提案資料の素材としてぜひご利用ください。
■調査概要
出典:「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」からの抜粋
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:日本在住の15~69歳の男女
調査実施日:発行号の前月末
回答者数:10,000人弱
備考:性年代別の構成比が日本全体の人口構成と合致するように重み付け
「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」の詳細、ご購読、お問い合わせは、下記よりご覧ください。
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