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夏興行熱を帯びるか?
公開日: 2016/07/29

2016年7月29日付毎日新聞夕刊映画欄において掲載された記事の転載です。
(C)2016 TOHO CO.,LTD.

(C)2016 TOHO CO.,LTD.『シン・ゴジラ』 2016年7月29日公開


<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(23、24日)>

1. (ー)

ONE PIECE FILM GOLD

(1週目)

2. (1)

ファインディング・ドリー

(2週目)

3. (3)

ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ

(2週目)

4. (4)

インデペンデンス・デイ:リサージェンス

(3週目)

5. (2)

HiGH&LOW THE MOVIE

(2週目)

6. (5)

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅

(4週目)

7. (6)

TOO YOUNG TO DIE ! 若くして死ぬ

(5週目)

8. (ー)

ロスト・バケーション

(1週目)

9. (ー)

アクセル・ワールド INFINITE∞BURST

(1週目)

10.(7)

それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ

(4週目)

※()の数字は前週順位。興行通信社調べ

 

夏興行熱を帯びるか?

シリーズ長編劇場版13作目となる「ONE PIECE FILM GOLD」が初登場1位、土日2日間で興行収入11億円を超える大ヒットのスタートとなった。前作に続き原作者の尾田栄一郎が総合プロデューサーを務め、前作の最終興収68億7000万円を超えるヒットとなるか注目が集まる。しかし、今夏の映画興行は“気温”が上がっているとは言えない。

 

劇場公開映画の鑑賞意欲指数の推移をみると、全体的に昨年の7~8掛けである。昨夏は「ジュラシック・ワールド」などがヒットし、記録的な動員があった。一昨年と比べても、なお控えめな動きである。また、先週末は社会現象となったスマートフォンゲーム「ポケモンGO」の影響もあったのだろうか、どの作品も前週比で通常よりも大きく興収が落ち込んだ。

 

今後の見通しだが、例年1年中で最も動員が伸びるお盆休み1週間の興行次第だ。昨夏大ヒットした「ミニオンズ」の製作者による「ペット」や、ディズニー製作の「ジャングル・ブック」、人気アメコミシリーズ最新作「X-MEN:アポカリプス」に加え、1980年代のヒット作のリメーク「ゴーストバスターズ」が先行公開されるなど、洋画大作が集中する。そして、直近では今週末公開の「ゴジラ」シリーズ最新作「シン・ゴジラ」が火を噴き、夏興行も熱を帯びるか、注目される。

 

(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載

 

◆掲載元◆
毎日新聞: シネマの週末・データで読解 「夏興行熱を帯びるか?」 (毎日新聞2016年7月29日 東京夕刊)