マンガIPコラボ活用:『野球マンガ』を比較検討して、広告主ニーズに合うタイアップを提案する【広告会社編】
公開日: 2025/02/14
GEM Standardではエンタメブランドの価値基準を提供するデータサービス「TIGER」を提供しています。今回、エンタメブランドデータの活用方法を具体的にイメージいただくため、みなさまが抱える課題を「TIGER」で解決し、アクションへとつなげる想定事例を事業者様別にピックアップしました。
ケース
『野球マンガ』を比較検討して、広告主ニーズに合うタイアップ提案をしたい。
ユーザー
企業:広告会社
担当者:IPタイアップ企画プランナー H氏
職責:社内営業部からの要請を受けて、得意先にマッチしたIPタイアップをプランニングする。広告主に対して説得力のあるデータを用意して、営業部の提案をサポートする。
経緯と課題
社内営業部が向き合っているスポーツメーカーでは、商品プロモーションのために人気のある「野球マンガ」とのコラボレーション企画を希望している。野球をテーマとしたマンガは数多くあるものの、今現在も広く読まれているタイトルはなにか。また、その読者層としてスポーツメーカーが設定しているターゲット(40代と10代の父子/スポーツ好き)と合致するものはなにか。営業部からのリクエストを受けてH氏は新旧の野球マンガのタイトルを5つピックアップして検討を進め、提案をまとめることになった。
活用方法
検証ツール:TIGER「エンタメリーチトラッカー」の [深掘りする:比較分析]機能
検証方法:往年の名作から最近の話題作まで5つの野球マンガ(A、B、C、D、E)を取り上げて指標を比較
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【発見】上記は野球マンガに関連した5つのエンタメブランドのリーチpt推移です。ヒット作ではあるものの、連載が終了しているDとEは、根強いファン読者の存在で一定の継続リーチがあります。しかし、直近1年以上にわたり、高水準で安定したリーチがあるのは、連載が続いているBとCであることが分かりました。
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【発見】上記は各エンタメブランドの男女別構成比、年代別構成比です。BとCの男女構成は似ており、約9:1でした。一方で、年代別構成比において、スポーツメーカーがターゲットに据える15-19歳と40代の合計割合をみると、Bは20%、Cは30%と差が出る結果となりました。
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【発見】上記は各エンタメブランドにリーチした読者に対して「生きがい/理想の暮らし/支出性向/生活への不安」に関する価値観を調査したものです。BとCに注目すると、Bの読者は現状生活への不満や不安などから保守的であり、価格にもセンシティブな傾向が見受けられました。一方、Cの読者は比較的大らかで楽観的な特徴が伺えました。
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【発見】同じく「消費性向/趣味/性格」に関する調査では、スポーツへの関与度に関してEの読者が圧倒的に強い結果となりました。また、BとCの比較においては、明らかにCの読者が“スポーツ観戦”や“スポーツ参加”で高い指標を示していることが分かりました。
アクション
マンガとしての最近の読者リーチはBとCが上位の2つとして競っていました。しかし、読者構成比をみると、Cの読者層のほうが40代と10代(15-19歳)の父子二世代の割合が多いほか、価値観もクライアントがターゲットとする方向性に近いものでした。また何よりも、実際のスポーツに対する強い関与度で大きくBを上回っていたため、Cをタイアップコンテンツの最有力候補としました。加えて、ターゲットとする年代層とは異なりますが、スポーツ好き層の割合が非常に高かったEも次点として視野に入れながら、本データとともに提案資料をまとめていきました。
「TIGER」では、現在、推されているエンタメブランドとそのファンを理解し、次のヒットを見いだす「推しエンタメブランドスコープ」と、エンタテイメントの真のリーチをメディア・サービス横断で把握するデータサービス「エンタメリーチトラッカー」の2サービスを展開中。各サービス詳細は以下をご参照ください。
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