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[注目の調査結果] 映像ホームエンタテイメント ユーザー分析から
公開日: 2015/12/22

Amazonプライム・ビデオ、Netflixも含めた映像ホームエンタテイメント市場全体の変化を分析

~VOD(動画配信)事業者の新規参入が続く中、映像ホームエンタテイメント市場の全体像を俯瞰し、市場の変化を整理したレポートを発行~

 

2015年9月にAmazonプライム・ビデオ、Netflixが日本において相次いでサービスを開始しました。一方、フジテレビオンデマンドやTSUTAYA TVのリニューアル(いずれも2015年8月)や、放送局による見逃し配信サービスの強化、ゲオ チャンネルの新規サービス立ち上げ(2016年2月予定)など、放送やDVD・BDの事業者が配信サービスを強化する動きも活発になっています。このような提供方法の多様化と、大型の新規サービス参入によって、市場にどのような変化が起こるのか、注目が集まるところです。

弊社では、2015年4月にVOD(動画配信)に加えて放送およびDVD・BDも含めた調査・分析を行っておりますが、再度、2015年10月に調査を行い、『映像ホームエンタテイメント ユーザー分析レポート』2015年10月調査版を発行、2015年12月15日より販売開始しました。その中から、注目の調査結果をご紹介します。
 

注目の調査結果 

映像ホームエンタテインメントの鑑賞時間は自由時間の45%相当を占める。特に、1人あたり鑑賞時間が長いのは放送サービスとAdVOD  

  • いずれかの映像ホームエンタテインメントを鑑賞する時間は1人1日あたり平均で160.3分と推計され、自由時間(睡眠/食事、仕事/家事などを除いた時間)の45%相当を占めています。
  • 特に、1人あたり鑑賞時間が長いのは、放送サービス(無料放送(地上波)、無料放送(BS)、有料放送)とAdVODです。利用率・利用者の鑑賞時間共に伸びたAdVODの1人あたり鑑賞時間は14.8分/人・日と、無料放送(BS)の23.3分/人・日よりも短いですが、有料放送の10.5分/人・日よりも長くなっています。
  • DVD・BDレンタル(7.7分/人・日)、DVD・BDセル(5.7分/人・日)の1人あたり鑑賞時間は、依然として有料VODで最も1人あたり鑑賞時間が長いSVOD(4.3分/人・日)を上回っています。
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新規参入があったにも関わらずSVOD利用率の伸びは限定的。一方、AdVODの利用率・平均鑑賞時間が大きく伸長

  • 2015年10月時点でのSVODの利用率は同じ定額制の有料放送の半分程度です。Amazonプライム・ビデオ、Netflixの参入にも関わらず、2015年4月調査と比べたSVOD全体の利用率の伸びは0.6pt増にとどまりました。
  • 一方で、AdVODの利用率は2015年4月調査と比べて+3.5ptと大幅に増加し、無料放送(BS)の利用率の9割に達しています。また、AdVODは、平均鑑賞時間も拡大しています。
 

 

 

SVODサービスにおいて利用率トップはHulu。Amazonプライム・ビデオが利用率/利用意向/サービス認知率でNetflixを上回った

  • SVODサービスにおいて、最も利用率が高いサービスはHuluであり、利用意向、サービス認知率についてもHuluがSVODサービスで最も高くなっています。
  • 新規参入のAmazonプライム・ビデオとNetflixとを比較すると、Amazonプライム・ビデオは、利用率/利用意向/サービス認知率のすべてでNetflixを上回っています。特にAmazonプライム・ビデオの利用率は、Hulu、J:COMオンデマンドに次ぐ3位に位置しています。
  • Netflixの利用意向は調査した25のサービスのうち5位と比較的高いものの、サービス認知率は22位と低い状態となっています。


 


レポート概要

【商品名】映像ホームエンタテイメント ユーザー分析レポート(2015年10月調査版)
【発行日】2015年12月15日
【ページ数】132ページ(うち本編111ページ)
【販売方法】ダウンロード
【価格】(1)レポートのみ250,000円(税別) (2)集計ツール付きレポート500,000円(税別)


レポートに関する詳細は以下のレポート紹介ページでご覧いただけます。
/p/report/goo080700576


調査概要

【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【有効回答数】14,857サンプル
【調査手法】インターネットアンケート
【調査期間】ダウンロード
【価格】2015年10月3日~10月8日

レポート・データ解説