記事

第4回:世代や性別を超えたフランチャイズ展開事例~料理番組“MasterChef”
公開日: 2022/09/16

特集:IPヒットメーカーによるファン攻略法の最前線 第4回

2022年5月、米カリフォルニア州ロサンゼルスでリアルとオンラインのハイブリッド開催を行った“Variety Entertainment Marketing Summit”より、IPの活用、最大化について事例を紹介しながら語ったパネルディスカッション“What’s in a Fan Franchise? Building a Universe for Entertainment”をレポートします。

モデレーター:
マイケル・シュナイダー(Michael Schneider)
バラエティ(Variety)誌 TV部門 編集者

パネリスト:
ケイリーン・ウォルターズ(Kayleen Walters)
Minecraft:パートナー兼フランチャイズ開発部門責任者

グレッグ・ロンバルド(Greg Lombardo)
Netflix:エクスペリエンス部門責任者

ジェイミー・キャンペル(Jamie Kampel)
Amazonスタジオ:ライセンス&マーチャンダイジング部門責任者

エレーナ・スルザー(Elana Sulzer)
Spotify:エンターテイメント開発部門責任者

タマヤ・ペタウェイ(Tamaya Petteway)
Endemol Shine North America:ブランド・パートナーシップ兼デジタルSVP

特集連載第4回は、いかにして世代や性別を超えたフランチャイズを展開していくかに焦点を当てました。英国BBCで番組フォーマット化され世界各国で制作されている料理番組"MasterChef"の北米版を事例に、IP展開の状況やフランチャイズに必要な視聴者との関係構築の方法などを、制作会社Endemol Shine North Americaのブランド・パートナーシップ兼デジタルSVPを務めるタマヤ・ペタウェイ氏が明かしました。
※本記事で触れられている内容は2022年5月時点の情報です

《目次》
 

ブランドの維持だけでなくファンの熱量保持も重要

 モデレーター
それでは次に、Endemol Shine North Americaのケースを伺いましょう。Endemol Shine North Americaはこれまでに多様なIPを保有してきました。なかでも"MasterChef"(※1)は、"MasterChef Junior”のようなスピンオフ作品や、レシピ本を生み出しました。このようにIPを拡張していくためには、一体どうすればよいのでしょうか。つまり、番組が成功したとして、番組を続けながら、ほかの分野にも進出するには、どうしたらいいのでしょうか。 ※1:"MasterChef"はもともと、1990年に英BBCで放送されたコンテスト形式の料理番組です。その後、番組フォーマット化し、世界各国で制作され人気を博しました。Endemol Shine North Americaは米国版の制作に携わっており、最新シーズンはFOXでテレビ放送されています。

 

 

 タマヤ・ペタウェイ(Endemol Shine North America)
"MasterChef"は、Endemol Shine North Americaにおいて確実にIP資産として扱われています。明日の夜……(以下、会員限定記事にて掲載)

※本記事はGEM Standard会員様限定となります。
新規登録(無料)いただくと閲覧いただけます。

未登録の方はこちら新規会員登録(無料)
会員様はこちら記事を読む※パスワードを忘れた方はこちら

レポート・データ解説