『TENET』『ヴァイオレット』“GoTo映画館”訴求力の高いヒットスタート
公開日: 2020/09/25
『TENET テネット』 公開中
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<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(19、20日)>
1. (NEW) | TENET テネット | 1週目 |
2. (NEW) | 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン | 1週目 |
3. (1) | 映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 | 2週目 |
4. (2) | 事故物件 恐い間取り | 4週目 |
5. (4) | 糸 | 5週目 |
6. (3) | 映画ドラえもん のび太の新恐竜 | 7週目 |
7. (5) | 窮鼠はチーズの夢を見る | 2週目 |
8. (9) | 劇場版 「Fate/stay night [Heaven's Feel]」III.spring song | 6週目 |
9. (7) | BREAK THE SILENCE: THE MOVIE | 2週目 |
10. (8) | 今日から俺は!!劇場版 | 10週目 |
※()の数字は前週順位。興行通信社調べ
4連休初日からイベントの入場制限が緩和された。全席販売を行った映画館もあった中、ランキングでは期待の新作が1、2位のヒットスタート。1位のクリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』は、久々のハリウッド・スペクタクル超大作。時間SF、スパイアクションの面白みとともに、売りは何と言ってもIMAXなど大画面、最高の映像・音響という映画館ならではの設備で最大限に映える内容だろう。わざわざ出かけて映画館で見たいイベントとして訴求力があった。
2位の『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は昨年痛ましい事件が起こった京都アニメーションによる新作で、ファン待望の公開。動員では2位だが1スクリーンあたりの興収は驚異的なレベルの大ヒット。同時に昨年公開された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』が動画配信サービスのNetflixで提供が開始され、映画興行と配信の新しい協業も模索されている点も興味深い。
昨年比で週末興収は8割を超え「新しい日常」が訪れつつあるようだ。言うまでもなく感染拡大予防施策は来場者の安心感のためにも引き続き重要(参照①「映画館に行くうえで絶対に必要な取り組み」)。しかし、人を劇場に向かわせるのは「どうしても体験したい」イベント性と非日常感。それを実現する新作の公開とヒットが続くことを期待したい(参照②「映画館で映画を観るときに映画に求めるものの変化」)。
(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載
◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解 『「非日常」新作に訴求力』(毎日新聞2020年9月25日 東京夕刊)
「新型コロナウイルスの影響 トラッキング調査レポート」は、新型コロナウイルスの影響を把握するために、エンタテイメント業界に特化した形で、2020年4月末から継続的に実施しているレポートで、GEM Standard会員様向けに無料配布しておりますので、ぜひご登録ください。
「GEM映画白書ダッシュボード」は、ジャンル嗜好や鑑賞本数、利用劇場といった一般的な調査項目はもちろん、「人はなぜ映画を見るのか」「人は映画鑑賞に何を求めるのか」、さらには「映画鑑賞時の行動スタイル」に至るまで、映画鑑賞者の行動心理に迫るデータを過去6年(2014年~2019年)にわたりトラッキングしたデータを様々な切り口で閲覧できるオンラインツールです。ご興味のある方へのご説明も随時行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
【調査対象】全国に住む15-69歳の男女(年間0本鑑賞者も含む)
【調査実施日】
第5回:2020年7月11日(土)~2020年7月13日(月)
第6回:2020年8月22日(土)~2020年8月24日(月)
【回収サンプル】スクリーニング調査 4,000サンプル / 本調査 500サンプル
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計、弊社実施調査を参考に回答者を性年代・映画鑑賞頻度別に重みづけ
【調査対象】全国に住む15-69歳の男女(年間0本鑑賞者も含む)
【調査実施日】2020年1月18日(土)~2020年1月19日(日)
【回答者数】9,368人(うち映画劇場鑑賞者 ※ 4,072人分)
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計、CATS参加率を参考に各調査者を性年代・映画鑑賞頻度別に重みづけ
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