<定額制動画配信サービス マンスリーランキング(7月度)>劇場版が話題の『東リベ』『ヒロアカ』が1位・2位、アマプラ、Netflix、ディズニープラスのオリジナル作品もサービス別で上位に
公開日: 2021/08/06
アマプラ、Netflix、ディズニープラスの
オリジナル作品もサービス別で上位に
エンタメコンテンツランキングやデータ情報を発信する「GEMランキングクラブ」プロジェクトにて作成した「定額制動画配信タイトルの視聴者数ランキング」から2021年7月のマンスリーランキングを発表いたします。
※ 視聴者数pt:下記の実査日において過去1週間以内にそのタイトルを見た人の多さを示す
劇場版大ヒットの『東京リベンジャーズ』が先月に続き1位をキープ、今週末に劇場版が公開される『僕のヒーローアカデミア』が2位に浮上
7月のランキングも「日本アニメシリーズ・映画」が上位を独占。TOP10は7位の Netflixのオリジナルドラマシリーズ『全裸監督』以外、すべて「日本アニメシリーズ・映画」となりました。
タイトル別にみると、『東京リベンジャーズ』が6月に続き今月も1位をキープ。同作の実写劇場版がヒットするなか、アニメシリーズも動画配信サービスで視聴者を集めていることがうかがえます。2位にランクインしたのは6月の5位から浮上した『僕のヒーローアカデミア』です。今週末には同作の劇場版が公開されますが、劇場版の鑑賞意欲度も事前の興行収入のシミュレーション値も大きく伸びており、夏の大ヒット作として期待が高まっています。
特筆すべき大きな動きとしては、7月2日に独占配信開始となったAmazonプライム・ビデオのオリジナルSF大作『トゥモロー・ウォー』(主演クリス・プラット)が初登場で11位に入りました。そのほか、海外ドラマ『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』が6月の33位から15位に、シリーズ最終作となった劇場版の興収が100億円を超えて話題となった『エヴァンゲリオン』シリーズが6月の41位から19位にそれぞれランクアップしています。
月間視聴者数pt上位のサービス別ランキングでは、Netflixオリジナルの韓流ドラマやディズニーのオリジナルアニメ・実写など特色ある顔ぶれが上位に
全体ランキングでは、サービス横断で提供されている人気アニメが上位となりました。一方、月間の合計視聴者数ptが上位の6サービスをみると、サービスごとに打ち出している特色が明らかになりました。
アニメの中にオリジナルSF映画がランクインしたAmazonプライム・ビデオ
月間合計視聴者数ptが最も多いAmazonプライム・ビデオのランキングでは、全体で11位に入った『トゥモロー・ウォー』が3位にランクインしました。独占配信のオリジナル映画作品として、多くの視聴者をプラットフォーム内で集めていることが分かります。
韓国ドラマも根強い人気のNetflix
Netflixはドラマシリーズ『全裸監督』が2位に入っていますが、それ以外は引き続き「人気アニメと韓流ドラマ」の構造です。韓国ドラマの『ヴィンチェンツォ』『愛の不時着』『Mine』は6月に続いてTOP10入りしていますが、『賢い医師生活』『わかっていても』は今回新たにTOP10入りとなりました。韓流ドラマファンからしっかりと継続的に視聴者数ptを集めていることがうかがえます。
Huluでは海外ドラマと見逃し配信が上位、地方局放送の『太田上田』が5位にランクイン
Huluでは『クリミナルマインド』『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』などの人気海外ドラマとともに、日本テレビ系で放送されたバラエティ・ドラマ番組の見逃し配信が多くランクインしています。そのなかで5位に入った『太田上田』は、日本テレビ系列の中京テレビなどで放送中の番組です。キー局である日本テレビでは放送していませんが、Huluでは上位にランクインしました。
dアニメストア「放送中の作品をチェックするアニメコアファン」が視聴をけん引
dアニメストアのTOP10はすべて、現在テレビ放送中の作品となりました。dアニメストアでは現在進行形の旬のものを視聴する、よりコアなアニメジャンルファンを集めていることがうかがえます。
一方、全体ランキングやほかのプラットフォームでは、『呪術廻戦』『鬼滅の刃』など放送終了ながら人気を博している作品が上位にランクインしています。これは動画配信サービス全体としては、繰り返し観るコアなコンテンツファンとともに、話題度が高い作品を追っかけ視聴するライトアニメファンも多いことが想定できます。
U-NEXT独占配信の大ヒット映画『花束みたいな恋をした』
今年1月に劇場公開され、興行収入38億円突破するスマッシュヒットを記録した『花束みたいな恋をした』。同作は、U-NEXTでの独占配信が話題となりましたが、U-NEXTのランキングで10位に入りました。
最も独自性の強いラインナップで視聴者数pt増加のディズニープラス
6月9日から配信開始となった『ロキ』などマーベルのドラマシリーズや、ピクサーの最新作『あの夏のルカ』が上位に入ったディズニープラスは、月間合計視聴者数ptが伸びており、独自のラインナップによって視聴者をより集めていることがうかがえます。
■定額制動画配信サービス タイトル別 調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【回答者数】各回 約7,000人
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計を参考に回答者を性年代別に重みづけ【集計方法】視聴したタイトルについては自由回答方式で聴取。これをGEM Partners開発によるエンタメコンテンツ辞書を用いて名寄せ・集計を実施。タイトルごとの視聴したシーズン数やエピソード数等は区別せず、一部でも観たと回答した人を視聴者としてカウント。また、劇場/テレビ版や海外/国内版も同一タイトルとしてカウント(一部例外あり)。複数回観ても1カウントとしている。
※名寄せ辞書のアップデートに伴い、過去に遡って値が修正されることがあります
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