『葬送のフリーレン』が3月の推しファン人数で首位をキープ、『ドラゴンボール』は調査開始以来の最大値を獲得
公開日: 2024/03/29
今、推しているファン(=推しファン)が最も多いエンタメブランドはなにか。エンタテイメントをメディア横断でとらえ、エンタメビジネスの最大化をサポートする商品「推しエンタメブランドスコープ」では毎月調査を実施しており、最新のエンタメブランド価値を計測することが可能です。そこで、本コラムでは2024年3月の最新調査結果から、推しファン人数ランキングのハイライトをお伝えします。
※「推しエンタメブランドスコープ」では、全国に住む15~69歳の3万人を対象に、「いま、推しているエンタメブランド」に関する調査を毎月実施。答え方があらかじめ指定したリストから選ぶ形ではなく、自由回答方式で答えてもらい、GEM Partners開発による「エンタメコンテンツ辞書」を用いて名寄せ(回答者が記入した情報を精査し、同一のコンテンツを示す回答を統合する作業)・集計を実施しています。
「推しエンタメブランドスコープ」詳細へ- 【推しファン人数ランキングTOP20】
1位『葬送のフリーレン』、2位『ONE PIECE』、3位『薬屋のひとりごと』 - 【GEM指数ランキングTOP20】
『ONE PIECE』が2022年8月以来の首位獲得 - 【推しファン人数 急上昇ランキングTOP20】
1位『ONE PIECE』、2位『キングダム』、3位『ドラゴンボール』 - 『ドラゴンボール』の推しファンを深掘り分析
調査開始以来最大の推しファン人数を獲得、接触メディアではマンガが増加
【推しファン人数ランキングTOP20】
1位『葬送のフリーレン』、2位『ONE PIECE』、3位『薬屋のひとりごと』
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2024年3月(3月16日調査)の「推しファン人数ランキングTOP20」(上図赤枠)は、『葬送のフリーレン』が前月に引き続き首位を獲得しました(※1)。3月の「推しファン人数」は158万人と、前月(2月17日調査)の160万人からほぼ横ばいとなり、高い人気を維持していることが分かります。2位は『ONE PIECE』で前月4位から上昇、3位の『薬屋のひとりごと』は前月2位からランクを一つ落としました。
※1:参考記事「『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』が2月の推しファン人数TOP2、ファン度の高まりがブランド価値向上の鍵」
【GEM指数ランキングTOP20】
『ONE PIECE』が2022年8月以来の首位獲得
「推しエンタメブランドスコープ」では、市場におけるコンテンツファンの広がり(推しファン人数)と深さ(支出金額と接触日数で測られる関与度)から、エンタメブランドの価値を測る総合指標「GEM指数」を算出しています。3月の「GEM指数」ランキングでは、『ONE PIECE』が6,218GEMを集めて首位を獲得しました。『ONE PIECE』がGEM指数ランキングで1位となるのは、劇場版『ONE PIECE FILM RED』が公開された2022年8月以来です。
※クリックして拡大【推しファン人数急上昇ランキングTOP20】
1位『ONE PIECE』、2位『キングダム』、3位『ドラゴンボール』
下記は前月と比較して「推しファン人数」が急上昇したエンタメブランドのランキングです。3月の1位は『ONE PIECE』、2位は『キングダム』となりました。また、3位には前月から19万人増で『ドラゴンボール』がランクインしています。3月1日に原作者の鳥山明さんが逝去され(報道は3月8日)、改めて思いを馳せたファンが多くいたことが読み取れます。なお、同じく鳥山明作品である『Dr.スランプ』は、前月から1万人の増加でした。ここからも鳥山明作品における『ドラゴンボール』の存在の大きさが見て取れます。
※クリックして拡大『ドラゴンボール』の推しファンを深掘り分析
調査開始以来最大の推しファン人数を獲得、接触メディアではマンガが増加
下記は本調査を開始した2022年1月以降を対象とした『ドラゴンボール』の「推しファン人数」の月別推移です。今回の2024年3月の値は52万人となり、2022年の調査開始以来、最大の値となりました。
※クリックして拡大一方で、月当り一人当りの「平均支出金額」と「最大許容支出金額」の直近6カ月間の推移は下記となり、3月の値はこれまでとほぼ同水準で推移しています。現状は一人ひとりにおいてはまだ強い消費行動には至っていないようです。
※クリックして拡大なお、『ドラゴンボール』に対する1カ月以内の接触メディアの推移を見ると、「マンガ・コミック(紙媒体・電子書籍)」が増加しています。訃報に接し、まずはマンガに触れたファンが多いと考えられます。
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このように「推しエンタメブランドスコープ」では、市場におけるエンタメブランドファンの広がり(推しファン人数)と深さ(支出金額と接触日数で測られる関与度)を深掘ることで、エンタメブランドの総合的価値の分析と示唆を立体的に得ることができます。
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