『カメ止め』『ボヘミアン』それとも? 2018年最も読まれたヒット作品分析記事&特集を振り返る!
公開日: 2018/12/14
2018年、GEM Standardでは、海外のカンファレンスレポートやヒット作品の分析コラムを中心にお届けしてまいりました。これらの記事が、わずかでも皆様にとって映画・映像作品と人をつなぐ、なにかの気づきになっていただければ幸いです。
さて、年の瀬も迫り、今年も残すところあとわずかとなりました。そこで昨年に引き続き、今年公開された記事を、最も読まれた記事、いわゆるPVのランキング形式で振り返っていきたいと思います。今回は毎日新聞夕刊映画欄において掲載された記事の転載、補足コラムとなる「ヒット作品分析」のほか、海外カンファレンスレポートを特集した「特集記事 上半期」「特集記事 下半期」の3つに分け、それぞれTOP10をご紹介いたします。
今年のヒット作品分析では、『グレイテスト・ショーマン』や『カメラを止めるな!』『ボヘミアン・ラプソディ』などが好評を博しました。CATSデータを用いたヒット分析にご注目ください。
一方、海外カンファレンスレポートでは、「CineAsia 2017」で開催されたセミナーで触れた「グローバル映画興行市場のトレンド」や、“MASSIVE The Entertainment Marketing Summit”で、スタジオトップマーケターたちが議論した「宣伝戦略の今」が注目を浴びました。これらは今、トップマーケターたちがどのように戦略を練っているのかを垣間見る特集となっております。未読の方はこの機会にぜひご覧ください!
ヒット作品分析TOP10
1位 話題広がる『グレイテスト・ショーマン』
公開初週土日2日間で観客動員数26.8万人、興行収入3.9臆円という素晴らしいスタートを切った『グレイテスト・ショーマン』。
本記事では、CATS作品別詳細レポートの「浸透度の推移と広告宣伝・露出関連指標の推移」を用いて、関連イベントとの関係性を紐解きました。
2位 まだまだ続く快進撃
8月25日、26日の週末興行成績で前週から二つ順位を上げて6位にランクインした『カメラを止めるな!』。
執筆時点で累計動員者数100万人に迫った本作の快進撃の背景を、CATSデータからひもときました。浸透度の推移から見えてきたものとは……?
3位 『ボヘミアン・ラプソディ』大ヒットの背景をCATSデータで探る
公開2週連続で動員が増えるという異例の動きを見せた『ボヘミアン・ラプソディ』。
この動きは『アナと雪の女王』『この世界の片隅に』以来となります。『ボヘミアン・ラプソディ』をヒットに導いた“好循環”とはいったいどのようなものでしょうか。その背景を意欲率の推移から探りました。
特集記事TOP10 上半期
1位 世界から見た日本映画興行市場の特色
特集:グローバル映画興行市場のトレンド ~CineAsia 2017カンファレンスレポート~世界各国の映画興行・配給関係者が集まるコンベンション「CineAsia 2017」で行われたICTA(International Cinema Technology Association)主催のセミナーを追った連載第1回。
20世紀フォックスのカート・リーダー氏が、アジア興行市場の特筆すべき成長や日本の社会構造・生活者の特徴と映画館客層、日本興行市場において外国映画に課せられたチャレンジなどについて語りました。
2位 アジア各国の映画興行市場の特色
特集:グローバル映画興行市場のトレンド ~CineAsia 2017カンファレンスレポート~特集記事ランキング1位に入った「世界から見た日本映画興行市場の特色」に続く連載第2回。
20世紀フォックスのカート・リーダー氏が、インドの映画館事情と複数言語での競争や、インド以外のアジア各国の映画市場について、詳細に明かしてくれました。
3位 映画ヒット×デジタルマーケティング成功事例~『ジュマンジ』
特集:デジタルマーケティングによる映画鑑賞者ターゲティング最前線2018年春、米ロサンゼルスで開催された映像業界関係者向けのカンファレンス”MASSIVE The Entertainment Marketing Summit”で行われたパネルディスカッション“Masters of Targeting and Holding the Audience”を追う連載。
本記事では4月6日(金)に日本公開となった『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の成功を事例に、デジタルマーケティングに求められる対応速度と、軌道修正のポイントに迫りました。
特集記事TOP10 下半期
1位 ヒットの鍵を握る映画のイベント化
特集:スタジオトップマーケターによる基調ディスカッション 第1章 宣伝戦略の今“MASSIVE The Entertainment Marketing Summit”で行われた基調ディスカッション“Film Studio Keynote Conversation”を追った連載第1回。
映画をイベント化することの重要性をトップマーケターが解説するとともに、ワーナー・ブラザース配給の『レディ・プレイヤー1』が、いかにしてイベント化を推し進めたのかといった具体的な例が披露されました。
2位 宣伝が失敗…、その時、どうする?
特集:スタジオトップマーケターによる基調ディスカッション 第1章 宣伝戦略の今“MASSIVE The Entertainment Marketing Summit”で行われた基調ディスカッション“Film Studio Keynote Conversation”を追った連載第3回。
当初その動向が疑問視されていたものの、見事成功を収めた『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が事例として登場。その成功へと至る秘密の一端をソニーのジョシュ・グリーンスタイン氏が明かしました。
3位 タレントパワーは健在か
特集:スタジオトップマーケターによる基調ディスカッション 第1章 宣伝戦略の今“MASSIVE The Entertainment Marketing Summit”で行われた基調ディスカッション“Film Studio Keynote Conversation”を追った連載第2回。
プロモーション時に頼りになるタレントパワーに着目。しかし、実際にはどの程度の協力が仰げるのでしょうか。そして、もし出演俳優にそれほどの力が見込めないときに、我々に残された施策はあるのでしょうか。
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