Anime Expo 2024 昨年より会場も来場者も拡大
公開日: 2024/07/25
米ロサンゼルスで日本のアニメやマンガなどのポップ・カルチャーに特化した北米最大級のコンベンション「Anime Expo」が7月4日から7日にかけて開催されました。今年は昨年を上回る来場者数で大いに盛り上がり、日本からも多数関係者が訪問しました。注目のイベントやセミナーをレポートします。
第1回はイベントの全体像や会場全体の様子を紹介します。
※本記事で触れられている内容は2024年7月時点の情報です。
昨年より増加し、来場者40万人超え
Anime Expoのすべてを体験することはほぼ不可能です。ファンに向けたプレゼンテーション、セミナー、プレミア上映などのイベントは400近く実施され、声優・クリエイター・プロデューサーが約90名、パフォーマー・DJが50名以上、さらにバーチャルゲストとして、キャラ・グループのVtuberが20程度登壇します。さらには、展示会場への企業出展は300を超え、個人での出展は600近くあり、とても見切れない数です。執事カフェ、メイドカフェから人気声優らのサイン会、ファッションショーやオンラインイベントに留まらず、参加者による自発的なコスプレイベントなども、あちこちで開催。また、日本・現地のアニメ産業関係者も多く参加することから交流会・商談も多数あります。加えて、今年は会場エリアも大きく広がっており、端から端まで歩いて移動するのであれば、30分程度の時間が必要となります。
そんな大規模なAnime Expoは、運営団体のSPJA(The Society for the Promotion of Japanese Animation)によれば、今年は世界64の国と地域から40.7万人が来場し、ロサンゼルス市にもたらした経済効果は1億ドルを超えたとのこと。昨年の来場者数は、60の国と地域から39.2万人との発表だったので、今年はさらに多くの人が来場したことになります。日本からの企業参加者数の統計はありませんが、「今年初めて来た」という方も多く見かけました。
イベント会場も拡張
大規模イベントのため開催場所のレイアウトと動線づくりがカギとなります。昨年は入場までにものすごく時間がかかり(30分から1時間程度)、また場内が非常に混雑していたことを受けて、今年は様々な改善が施されていました。まず、主たる会場への入口が実質3カ所しかなかったのが、今回は5カ所に増やされていました。長蛇の列を覚悟していた人々はやや拍子抜けだったかもしれません。昨年は会場となっていなかった、隣接するRegal Cinemas LA LIVE、 Peacock Theaterなどもイベント会場に加わり、全体的に拡張されていました。
また、イベントホールの前の広場や道路をブロックし、AX Crossingとしてイベントエリアを広げており、参加者の滞在・移動がよりスムーズになっていました。昨年と比べて場内に余裕があったので、「今年は昨年よりも来場者が少ないのかな」と感じたぐらいです。AX crossingには食事を提供する屋台が立ち並び、コスプレイヤーたちの交流イベントなどが多数行われていました。
AX Crossingに並ぶ屋台Anime Expoでは来場者に向けたアンケートや、最終日に直接参加者からフィードバックをもらうイベントを実施していますが、会場設備やレイアウトの工夫・改善はそうした来場者からの声を踏まえて実施されているとのこと。こうした施策の効果も来場者増につながっているのでしょう。
来場者の多くは今年もコスプレでアニメ愛を表現
その他の部分は概ね会場の構造に目立った変化はありませんでした。昨年アニメ版とNetflixによる実写版の『ONE PIECE』の巨大広告が展開されていたロサンゼルス・コンベンション・センターの壁面には、『ブルーロック』のイメージが掲げられていました。
『ブルーロック』の巨大広告来場者のコスプレは多種多彩そのものでした。昨年は『ONE PIECE』の主人公モンキー・D・ルフィを模して麦わら帽子を被った人が多く見られましたが、今年はシリーズ最終話が配信されたばかりの『鬼滅の刃』のコスプレがやはり多かった印象があります。「みんなでおそろいのユニフォームを着られる」のが魅力という『ハイキュー!!』のコスプレも目立っていました。
次回は「海外アニメファン調査レポート Animeasure」からアニメ市場の実情とともに、こうしたアニメファンイベントの来場者のプロファイリングまでを語ったInterpret社のプレゼンテーションについてレポートします。
取材・文:梅津 文
- 第1回:Anime Expo 2024 昨年より会場も来場者も拡大
- 第2回:アニメイベント来場者をプロファイリング セミナーレポート~Animeasure/Interpret社による海外アニメファンリサーチプレゼンテーションほか
- 第3回:『鬼滅の刃』「ホロライブ」など最強アニメ・IPが集結、ファンコンテンツ別イベント・展示レポート
- 第4回:アニメファンの心の拠り所を守り未来につなぐ
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