【注目の調査結果】GEM映画白書トピック:映画料金値上げの認知度は?
公開日: 2020/03/16
映画料金値上げの認知度は?

GEM Partnersは3月11日(水)、映画鑑賞者の属性や行動心理に迫るオンライン分析ツール「GEM映画白書ダッシュボード」に2019年度の調査データを追加し、また、機能を大幅にアップデートいたしました。
映像コンテンツビジネスの構造・環境が大きく変化するなか、未来への意思決定に必要な映画鑑賞者の行動背景にある「なぜ」、そしてその「変化」を解き明かせる画期的なツール「GEM映画白書ダッシュボード」。
今回、最新版を用いて、昨年実施された鑑賞料金の値上げに対する認識や、映画館へのイメージの変化を深掘りしました。調査のハイライトとデータ詳細を以下に記しましたのでご覧ください。
【調査ハイライト】映画館の鑑賞料金とイメージに関する鑑賞者データ
- ライト層の半数以上は鑑賞料金の値上げについて知らない
- ヘビー層の半数以上は鑑賞料金の値上げが来館頻度に影響していない
- 映画劇場鑑賞者はチケット購入の利便性向上を評価
※映画劇場鑑賞者:劇場での年間鑑賞本数1本以上
<調査データ>
【1】年間鑑賞本数別に鑑賞料金の値上げについての認識を調査
2019年に実施された映画館の鑑賞料金の値上げについて調査した「映画館の値上げに関する浸透度・行動の変化」によると、年間鑑賞本数「1-2本層」のうち約半数が値上げについて知りませんでした。さらに、映画館の鑑賞料金自体を知らない人も含めると、7割を超える水準に達します(図青枠)。「3-5本層」についても、4割強が値上げについて知りませんでした。
「12本以上層」では傾向が異なり、8割以上が値上げについて認識。そして、5割以上が来館頻度に値上げの影響はなかったと答えています(図朱枠)。
【2】劇場映画鑑賞者は、チケット購入の利便性向上を評価
本映画白書では、映画劇場鑑賞者に対して「改善されたと思う映画館の要素」も聴取。なかでも最も高い評価を受けたのが、5割超を集めた「チケット購入の利便性」でした。次いで、「画面・音響等の上映設備」「映画館の清潔感」「座席の座り心地」といった設備面での改善が評価されています。
以上のように、「GEM映画白書ダッシュボード」を用いれば、映画・映像ビジネスを考える際に必要な映画鑑賞者の属性や行動心理の“なぜ”や“変化”への素早いアクセスが可能です。そして、今回ご紹介した劇場に関する意識調査のように、“●●に違いない”といった直感的な判断ではなく、“具体的なデータ”で裏付けることができるのです。
「GEM映画白書ダッシュボード」の詳細は、下記商品ページよりご覧ください。
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