ユニバーサル・プレゼンテーション<CinemaCon2022>~『ジュラシック』などのテントポール以外に様々なジャンルからスタジオ最多のラインナップを紹介【会員限定】
公開日: 2022/05/02

米ラスベガスにて開催されている世界中の興行会社と配給会社が集まるコンベンション「CinemaCon(シネマコン)2022」(開催期間:2022年4月25日~28日)から、ハリウッドスタジオが全米・世界各国から集まった興行関係者に向けて行うラインナップ・プレゼンテーションの内容をレポートします。第5回はユニバーサル・ピクチャーズ、フォーカス・フィーチャーズによるプレゼンテーションです。
開催場所:ザ・コロシアム(ホテル「シーザーズ・パレス」内)
主な登壇者(登壇順)
<ユニバーサル・ピクチャーズ>
ドナ・ラングレー(Chairman, Universal Film Entertainment Group)
ジム・オア(President, Theatrical Distribution, Universal Pictures)
ヴェロニカ・クワン・ヴァンデンバーグ(President, International Distribution, Universal Pictures International)
<フォーカス・フィーチャーズ>
ピーター・クジャフスキー(Chairman, Focus Features)
リサ・ブンネル(President, Domestic Theatrical Distribution, Focus Features)
<クリエーター、タレント>
ジョーダン・ピール("NOPE"監督・製作・脚本)
ジェイミー・リー・カーティス("Halloween Ends"製作・主演)
ジョー・コイ("Easter Sunday"製作・主演)
スティーブ・カレル(『ミニオンズ・フィーバー』声優)
ビリー・アイクナー("Bros"主演・脚本・製作)
キャリー・マリガン("She said"主演)
ジェフ・ゴールドブラム(『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』出演)
ブライス・ダラス・ハワード(『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』出演)
「映画興行はビジネスの土台」~スタジオ最多の初出し上映を実施
フランチャイズだけでなく、オリジナルにも注力、スタジオ最多25作品を今年公開
冒頭、Chairmanのドナ・ラングレー氏から、ユニバーサル・ピクチャーズにとって映画館は今後も変わらずビジネスの土台であり続けるとの表明がありました。続いて、Presidentのジム・オア氏が登壇し、ユニバーサルによる「映画興行へのコミットメント」について触れ、その裏付けとして今年25作品の公開を予定しており、ほかのスタジオと比べて10作品以上多いことを強調しました。同氏は、「フランチャイズは事業運営上のインフラではあるが、それ以外のオリジナル作品も重要」であることを宣言。そして、スーパーヒーロー映画は流行り廃りがあり、カルチャーのテイストも変わるが、人々は「独自性のある個人的な物語」(Original personal stories)を普遍的に求めるとの考えを示しました。
Universal Pictures Internationalのヴェロニカ・クワン・ヴァンデンバーグ氏からは、ユニバーサル・ピクチャーズはアメリカ以外の国・地域においてユニバーサル作品とフォーカス・フィーチャーズに加えて、アンブリン・エンターテインメント、MGMなどの様々なジャンルの作品がヒットしたことが語られました。
フォーカス・フィーチャーズからはChairmanのピーター・クジャフスキー氏と国内配給Presidentのリサ・ブンネル氏が登壇し、これまでアカデミー賞獲得の快挙のみならず、小規模アート映画としてはナンバーワンの立ち位置を築いてきたこと、20周年を迎えた今年は過去最多となる15作品を公開し、年配の女性層含めて幅広い観客に作品を提供していくことを述べました。そして、ブンネル氏は映画興行会社は自分たちにとって家族のような存在であり、決してがっかりさせたくないと訴えました。
数多くのスターが登壇し、多岐にわたるジャンルからスタジオ最多17作品の映像をすべて「シネマコン初出し」で上映
ユニバーサルのラインアップ紹介は、数多くの俳優や・・・・・・
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- ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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