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春休みの“常連”アニメ
公開日: 2018/03/30

2018年3月30日付毎日新聞夕刊映画欄において掲載された「シネマの週末・データで読解:春休みの“常連”アニメ」の転載記事です
『ボス・ベイビー』

(C)2017 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.


<シネマの週末・データで読解:週末興行成績(24、25日)>

 

1. (ー)

ボス・ベイビー

(1週目)

2. (2)

リメンバー・ミー

(2週目)

3. (1)

映画ドラえもん のび太の宝島

(4週目)

4. (3)

ちはやふるー結びー

(2週目)

5. (5)

グレイテスト・ショーマン

(6週目)

6. (4)

映画プリキュアスーパースターズ!

(2週目)

7. (ー)

トゥームレイダー ファースト・ミッション

(1週目)

8. (6)

北の桜守

(3週目)

9. (8)

去年の冬、きみと別れ

(3週目)

10.(7)

ブラックパンサー

(4週目)

※()の数字は前週順位。興行通信社調べ


春休みの“常連”アニメ

桜が満開のなか、春休み興行も沸いている。中心は春休みの“常連”アニメたち。老舗「ドラえもん」の新作「のび太の宝島」が3位にランクイン。近年、興収記録を毎年更新中だが、今年も去年の「のび太の南極カチコチ大冒険」を超える勢い。


ディズニーも、すっかり常連の仲間入り。「アナと雪の女王」の大ヒットも記憶に新しいが、昨年もハワイを舞台にした「モアナと伝説の海」の最終興収が50億円を超えた。今年もディズニー傘下のピクサーによる「リメンバー・ミー」が2週連続の動員2位で快走中。


ユニバーサル・スタジオは春休み映画の新興勢力だ。初登場1位の「ボス・ベイビー」は、「ユニバーサル・スタジオ×ドリームワークス・アニメーション」と銘打つ。昨春も「ユニバーサル・スタジオがおくる」と打ち出された「SING/シング」が興収50億円超のヒット。


これらの作品の意欲者層はいずれも「ファミリーと若年層」だが、少しずつメイン層が異なる。「ドラえもん」は小学生の子供がいる親子層が中心。「リメンバー・ミー」はディズニーらしく、20代を中心にした幅広い年代の女性。「ボス・ベイビー」は男女10代、20代が主力。新旧「定番ブランド」が春興行を大いに盛り上げている。


(GEM Partners代表、梅津文)=毎月最終金曜日掲載

◆掲載元◆
毎日新聞:シネマの週末・データで読解「春休みの“常連”アニメ」(毎日新聞2018年3月30日 東京夕刊)

 


今回の調査結果について

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