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サブスク、CD、Webほかチャネル横断で調査、2024年に最も聴かれた音楽アーティスト&サービス
公開日: 2024/12/20

2024年リーチpt数ランキング(動画配信・マンガ・音楽) 第4回

GEM Partnersは、映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽メディアなどのメディアを横断してエンタメブランドの真のリーチを比較・評価することを目指した新指標“リーチpt※1”をもとに、2024年のランキングを発表いたします。メディア横断をはじめ、これまで把握が難しかったチャネル横断、サービス横断、記録メディア・デジタルサービス横断での真のリーチを明らかにすることを目的としています

本特集「2024年リーチpt数ランキング」では、2024年における定額制動画配信サービス(SVOD)、マンガ、音楽(アーティスト)、総合(7メディア横断)のリーチpt年間ランキングを発表します。本記事ではそのなかから音楽(アーティスト)をピックアップ。メディア横断、サービス横断で最も聴かれた音楽アーティスト、サービスをご紹介します。

※1:リーチptとは、エンタメブランド名を冠したコンテンツに1日あたりに接触したのべ人数を集計期間で合計した値
※2:集計期間:2024年1月第1週(2024/1/1~1/7)~12月第1週(12/2~12/8)
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チャネル横断で最も聴かれた音楽アーティストは『Mrs. GREEN APPLE』
定額制音楽配信でのリーチが約7割

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上記は音楽メディアの全チャネル・サービスを横断してリーチptが多かったアーティストの年間ランキングです。1位は32,445ptの『Mrs. GREEN APPLE』が獲得。2024年は配信限定シングルを7作リリースしたことも影響し、「定額制音楽配信」で7割近くを集めました。2位は30,448ptの『YOASOBI』がランクイン。1位、2位ともに30,000pt超となり、3位以下を大きく離しています。

特徴的なのは9位の『Snow Man』です。サブスク解禁されている曲が少ないため、「定額制音楽配信」の割合が23%と他アーティストに比べ圧倒的に低い結果となりました。一方、15位の『Vaundy』は「定額制音楽配信」割合が75%とTOP20内で最も高くなりました。これまでにデジタルシングルを30曲以上もリリースするなど、積極的なデジタル展開がけん引していると推測されます。

最も音楽が聴かれたチャネルはYouTube、次いでSpotify、Apple Music

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聴いた方法の内訳をサービス別、形態別などで詳しく見ると、Webサービスである『YouTube』が最も多く263,896ptを記録しました。次いで定額制音楽配信の『Spotify』、同『Apple Music』が続きます。定額制音楽配信はそのほか、5位の『YouTube Music』、6位の『Amazon Music Unlimited / Amazon Music Prime』と、上位を占めていることが分かります。

定額制音楽配信で最も聴かれたのは『Mrs. GREEN APPLE』
CDなどの記録メディア、YouTubeでは『YOASOBI』

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上記は「定額制音楽配信」「音楽CD、DVD、Blu-ray、レコードなどの記録メディア」「YouTube」別にリーチptを集計した年間ランキングです。「定額制音楽配信」の1位はチャネル横断同様に『Mrs. GREEN APPLE』が獲得。一方、「記録メディア」「YouTube」では『YOASOBI』が1位に入りました。

特徴的な動きとして、「記録メディア」では、『B'z』『松任谷由実』『スピッツ』『ビートルズ』『中島みゆき』ら、チャネル横断ではTOP20入りしていないアーティストが入りました。いずれも活動歴が長く、CDなどの記録メディアを所有するファンが多いと考えられます。また、「YouTube」では、3位に『Snow Man』、6位に『SixTONES』、19位に『なにわ男子』といったサブスクが全面解禁に至っていないボーイズグループが上位に入りました。

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