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単行本、雑誌、電子コミック、電子サービス横断で調査、2024年に最も読まれたマンガ&サービス
公開日: 2024/12/20

特集:2024年リーチpt数ランキング(動画配信・マンガ・音楽) 第3回

GEM Partnersは、映像、マンガ・書籍、ゲーム、音楽メディアなどのメディアを横断してエンタメブランドの真のリーチを比較・評価することを目指した新指標“リーチpt※1”をもとに、2024年のランキングを発表いたします。メディア横断をはじめ、これまで把握が難しかった紙・電子横断、サービス横断での真のリーチを明らかにすることを目的としています。

本特集「2024年リーチpt数ランキング」では、2024年における定額制動画配信サービス(SVOD)、マンガ、音楽(アーティスト)、総合(7メディア横断)のリーチpt年間ランキングを発表します。本記事ではそのなかからマンガをピックアップ。紙の単行本・雑誌、電子の単行本・サービス横断で最も読まれたマンガTOP20をご紹介します。

※1:リーチptとは、エンタメブランド名を冠したコンテンツに1日あたりに接触したのべ人数を集計期間で合計した値
※2:集計期間:2024年1月第1週(2024/1/1~1/7)~12月第1週(12/2~12/8)
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紙・電子横断で最も読まれているマンガは『ONE PIECE』
TOP3は約半数が「紙の単行本」「紙の雑誌」と紙媒体での接触

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上記は「電子コミックの単行本」「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」「紙の単行本」「紙のマンガ・コミック雑誌」の4媒体を横断して調査したマンガのリーチpt年間ランキングです。1位は『ONE PIECE』が獲得。22,357ptを獲得し、2位と倍以上の差をつけました。『ONE PIECE』が最も読まれている媒体は「紙の単行本」で36%、次いで「紙のマンガ・コミック雑誌」の26%と6割以上が紙媒体となりました。TOP20では最も多い割合です。2位の『呪術廻戦』、3位の『キングダム』も同様に約半数が紙媒体での接触となりました。

一方、4位の『【推しの子】』は「電子コミックの単行本」が26%、「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」が51%と8割近くが電子媒体での接触です。なお、「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」での接触の半数以上は、連載していた「少年ジャンプ+」で占めていました。5位の『葬送のフリーレン』も7割近くが電子媒体となり、「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」の半数以上が「サンデーうぇぶり」で占めました。

電子・紙の媒体別最も読まれたマンガTOP20
『ONE PIECE』が3媒体で首位、『【推しの子】』は「電子サービス」で1位

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上記は電子・紙の4媒体それぞれの年間リーチptランキングです。総合で1位を獲得した『ONE PIECE』は、「電子コミックの単行本」「紙の単行本」「紙のマンガ・コミック雑誌」の3媒体で首位を獲得。紙媒体では特に強さをみせ、どちらも2位と大きく差をつけました。

4媒体で唯一『ONE PIECE』を上回ったのは、「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」で1位にランクインした『【推しの子】』です。サービス別内訳TOP3は「少年ジャンプ+(57%)」「ピッコマ(10%)」「LINEマンガ(6%)」となりました。

4媒体の上位は媒体横断ランキング上位とおおよそ同じ顔ぶれですが、電子媒体に着目してみると、韓国発の縦型スクロールマンガとして注目されているウェブトゥーンの『ゴッド オブ ブラックフィールド』『入学傭兵』といった紙では読めないエンタメブランドが入りました。

2024年に最も読まれた電子媒体を調査
「単行本」「雑誌・メディア/サービス」ともに「ピッコマ」が首位

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電子媒体の「単行本」「雑誌・メディア/サービス」における年間リーチptをサービス別に集計し、順位付けしました。「電子コミックの単行本」では1位に「ピッコマ(29,625 pt)」、2位に「LINEマンガ(24,015pt)」がランクイン。ともに3位以下に10,000pt以上の差をつけ、二強を印象付けました。

「電子コミックの雑誌・メディア/サービス」でも「ピッコマ」が1位を獲得。続く2位は「少年ジャンプ+」、3位に「LINEマンガ」が入りました。「少年ジャンプ+」は単行本では7位でしたが、「雑誌・メディア/サービス」として人気を集めていることが分かります。

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