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紅白で対決『Number_i』『乃木坂46』らの「推しファン」を分析
公開日: 2024/11/29

年末恒例の音楽番組「第75回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表されました。出場歌手を応援する「推しファン」の熱量がどのように番組を盛り上げるか、注目されます。そこで、音楽アーティスト別に推しファンの属性や熱量を分析できる「推しエンタメブランドスコープ」のデータをもとに、番組全体でどのような人を惹きつけているのかを紐解いてみました。

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《目次》
 

紅白出場アーティストの推しファン層を性年代別で可視化
女性割合が最も高い『Number_i』、男性割合が最も高い『乃木坂46』

「第75回NHK紅白歌合戦」の出場歌手は以下の通りです。※()内は紅白歌合戦出場回数

紅組   白組
aiko(15) Omoinotake(初)
あいみょん(6) Creepy Nuts(初)
ILLIT(初) GLAY(4)
石川さゆり(47) 郷ひろみ(37)
イルカ(2) こっちのけんと(初)
HY(3) THE ALFEE(2)
坂本冬美(36) JO1(3)
櫻坂46(4) 純烈(7)
椎名林檎(9) Da-iCE(初)
Superfly(8) TOMORROW X TOGETHER(初)
髙橋真梨子(6) Number_i(初)
tuki.(初) 新浜レオン(初)
天童よしみ(29) Vaundy(2)
TWICE(5) BE:FIRST(3)
乃木坂46(10) 福山雅治(17)
ME:I(初) 藤井 風(3)
MISIA(9) 星野 源(10)
水森かおり(22) Mrs. GREEN APPLE(2)
緑黄色社会(3) 南こうせつ(6)
LE SSERAFIM(3) 三山ひろし(10)
 山内惠介(10)

NHK紅白歌合戦』は、1年を締めくくる大みそか恒例の高視聴率番組です。幅広い世代が視聴することから、各世代でその年に人気を集めるアーティストが出場します。そこで、紅白に出場する各アーティストを推しているファン層は各世代にどのように分布しているのかを、性別・年齢を軸に以下の散布図で可視化しました。

横軸に「女性比率」、縦軸に「平均年齢」をとり、出場アーティストの推しファンの平均的な性年齢属性について、位置関係を比較しました。バブルの大きさは、各アーティストの「推しファン人数」「支出金額」「接触日数」をもとに総合的に算出される「推しエンタメブランド価値」です。

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右側にいくほど推しファンの女性比率が高く、上にあるほど平均年齢が高いことを示します。全アーティストの推しファン女性比率の平均が65%を超えていることから、今年の出場アーティストは比較的女性の推しファンが多いと考えられます。

また、左端に『乃木坂46』、右端に『Number_i』が位置しており、それぞれ推しファンの男性比率、女性比率が特に高いアーティストとなります。両者ともに全アーティストの推しファンの平均年齢に近い位置にあることから、各世代から支持されているアーティストともいえます。

若年層の支持を集めるアーティストとして、チャート下部には『TWICE』『LE SSERAFIM』に加え、初出場の『ME:I』『ILLIT』を含めたガールズグループが位置しています。彼女らはいずれも推しファンの平均年齢が20代であり、女性比率も6割を超えていることから、彼女らのパフォーマンスを若年女性の推しファンが大いに期待していると考えられます。

 

初出場アーティストの推しファン男女比を分析
8組のファン層で女性割合が5割超

今年の紅白歌合戦には、10組もの初出場アーティストが選ばれました。以下は、「推しエンタメブランドスコープ」で2024年1月から11月の期間でデータが確認できる初出場の9組について男女比で比較したチャートです。

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9組中8組ものアーティストが女性比率5割を上回っていることが分かります。初出場アーティストの女性割合は平均74%となり、前述した出場アーティスト全体の散布図の平均線が示している平均女性比率より約10%高くなります。全出場アーティスト通じて女性の推しファンが多く、特に初出場組に絞ると、より女性比率が高いことから、今年の「紅白歌合戦」は推しのアーティストのパフォーマンスを楽しみに待つ女性視聴者層を中心に盛り上がりを見せるのではないでしょうか。

このように「推しエンタメブランドスコープ」では、エンタメブランドの価値を測ることはもちろん、推しているファンの属性について深掘りすることも可能です。詳細は「推しエンタメブランドスコープ」をご覧ください。 「推しエンタメブランドスコープ」商品ページへ