記事

第1回:NetflixによるIPファンの期待値を高めるイベント戦略
公開日: 2022/08/25

特集:IPヒットメーカーによるファン攻略法の最前線 第1回

2022年5月、米カリフォルニア州ロサンゼルスでリアルとオンラインのハイブリッド開催を行った“Variety Entertainment Marketing Summit”より、IPの活用、最大化について事例を紹介しながら語ったパネルディスカッション“What’s in a Fan Franchise? Building a Universe for Entertainment”をレポートします。

マーケッターの目標は、IPを成長させること。そのためにマーケッターはコンセプトを創り上げ、イベントの企画や続編の作成、ファンミーティングの開催、ビデオゲーム化、商品化、ポッドキャスト配信などあらゆる手段を講じます。彼らはコンテンツが過度に普及することを避けながら、どのようにオーディエンスが継続的にコンテンツに触れる機会を創出しているのでしょうか。そして、より長く愛されるフランチャイズを作るにために、どのような取り込みを行っているのでしょうか。
(What’s in a Fan Franchise? Building a Universe for Entertainment EVENT概要より)

モデレーター:
マイケル・シュナイダー(Michael Schneider)
バラエティ(Variety)誌 TV部門 編集者

パネリスト:
ケイリーン・ウォルターズ(Kayleen Walters)
Minecraft:パートナー兼フランチャイズ開発部門責任者

グレッグ・ロンバルド(Greg Lombardo)
Netflix:エクスペリエンス部門責任者

ジェイミー・キャンペル(Jamie Kampel)
Amazon Studios:ライセンス&マーチャンダイジング部門責任者

エレーナ・スルザー(Elana Sulzer)
Spotify:エンターテイメント開発部門責任者

タマヤ・ペタウェイ(Tamaya Petteway)
Endemol Shine North America:ブランド・パートナーシップ兼デジタルSVP

特集連載第1回はNetflixのイベント戦略について、同社エクスペリエンス部門責任者のグレッグ・ロンバルド氏が明かしてくれました。Netflixがイベントを企画する際に重要視していること、クリエイターとの連携方法など、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』や『ブリジャートン家』の事例とともに紹介します。
※本記事で触れられている内容は2022年5月時点の情報です

《目次》
 

ファンが作品世界に没入する方法を模索

 モデレーター
Varietyのテレビ編集者、マイケル・シュナイダーです。本日取り上げる議題はIPの未来です。ご登壇いただいたパネリストの皆さんから、IPをどのように活用し、最大化しているかについて聞けると思うとワクワクしますね。

まずは、グレッグ(・ロンバルド)氏からお伺いします。Netflixは『ストレンジャー・シングス 未知の世界』や『ブリジャートン家』といった作品で、ファンに向けて印象的なイベントを開催しています。こうしたイベントの立ち上げや、Netflixとしてどのような戦略を取っているのか、教えてください。

 グレッグ・ロンバルド(Netflix)
何よりもまず、……(以下、会員限定記事にて掲載)

※本記事はGEM Standard会員様限定となります。
新規登録(無料)いただくと閲覧いただけます。

未登録の方はこちら新規会員登録(無料)
会員様はこちら記事を読む※パスワードを忘れた方はこちら

レポート・データ解説