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アニメ主題歌タイアップ活用:所属アーティストの楽曲提供先を見極める【レコード会社編】
公開日: 2025/03/14

特集:エンタメブランドデータ「TIGER」を活用したサクセスストーリー【レコード会社編】

GEM Standardではエンタメブランドの価値基準を提供するデータサービス「TIGER」を提供しています。今回、エンタメブランドデータの活用方法を具体的にイメージいただくため、みなさまが抱える課題を「TIGER」で解決し、アクションへとつなげる想定事例を事業者様別にピックアップしました。

ケース

所属アーティストの楽曲提供がふさわしいアニメ作品を見極めたい。

ユーザー

企業:レコード会社(音楽レーベル)
担当者:A&R F氏
職責:映像作品や広告案件への自社アーティストの楽曲提供やタイアップの実現。双方にとってビジネスおよびブランドイメージの成長に繋がるような連携を模索する。

経緯と課題

広告代理店経由で、所属アーティスト「Z」の主題歌提供の可能性が協議されています。候補となっているアニメ作品は「A」「B」の2つあり、どちらも一定のファンがついており、劇場映画化されている実績もあります。それぞれ魅力的な特徴を持つ2作品ですが、プロモーション提案時期が近いためにどちらかを選ばなくてはいけない状況となっています。推しファン人数の規模だけでなく、所属アーティストとの親和性などを加味しながら検討を進めるため、F氏はTIGERを活用して、推しファン状況の確認・比較をおこないました。

活用方法

検証ツール:TIGER「推しエンタメスコープ」の [深掘りする:比較分析]機能
検証方法:候補作品の概要、支出意欲、ブランドイメージの比較を通じて、ビジネス面における所属アーティストとアニメ作品との親和性を検証した。

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【発見】候補のアニメ作品に関連したエンタメブランドA、Bの指標を直近1年間の値で比較。「月当たり推しファン人数(期間平均)」ではAのほうが多いことが分かります。一方、「支出金額(期間平均)」をみると、Bが1億円多い4億円を記録しています。さらに、「平均月当たり最大許容支出金額」に着目すると、BはAの1.8倍近い金額を記録していることが判明。積極的な支出が伺えるBのほうが、推しファンが支える市場規模は大きいと考えられます。なお、推しファンの平均年齢はA、Bともに31歳と差がないことも分かりました。

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【発見】次に各エンタメブランドの推しファンの「支出意欲」を比較しました。上記はアーティストZの支出意欲が高い順にソートしたグラフです。アーティストZの支出意欲では、「音楽」「コンサート・ライブ・音楽フェス」「DVD/ブルーレイ購入」といった音楽に関連した項目がTOP3に並びました。同項目でAとBを比較すると、すべての項目でBがAを上回っており、特に「音楽」では倍以上の差がでました。アーティストZとの親和性の点ではBが一方抜きん出ていることが分かります。

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【発見】さらにアーティストZとエンタメブランドA、Bについて、それぞれの推しファンが持つ「ブランドイメージ」を比較しました。アーティストZのブランドイメージTOP5に注目すると、「かわいい」「癒やされる」「楽しい気持ちになる」「親しみやすい」「明るい」の5項目すべてにおいて、BがAを上回っています。アーティストZのブランドイメージにより近いのはBであることが分かりました。

アクション

推しファン人数の規模から当初Aの選択が順当かと思われました。しかし、データの深掘りによって、Bを支える推しファンの支出意欲が高く市場規模が大きいこと、また多くの点でBとアーティストZの親和性が高く、相乗効果が期待できることが分かりました。これらの新しい情報も含めて社内経営層と議論を進めていきます。


「TIGER」では、現在、推されているエンタメブランドとそのファンを理解し、次のヒットを見いだす「推しエンタメブランドスコープ」と、エンタテイメントの真のリーチをメディア・サービス横断で把握するデータサービス「エンタメリーチトラッカー」の2サービスを展開中。各サービス詳細は以下をご参照ください。

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