ワーナー・ブラザース:Warner Bros.、New Line Cinema、Warner Bros. Animation、DC Studiosを4つのスタジオとして押し出す<CinemaCon2025 スタジオプレゼンテーション>
公開日: 2025/04/16
2025年3月31日から4日間にわたり、米ラスベガスにて世界最大級の映画興行ビジネスのコンヴェンション「CinemaCon(シネマコン)」が開催されました。本特集では各スタジオによる今後のラインナッププレゼンテーションをレポート。第4回は4月1日(火)16:30から開催されたワーナー・ブラザースのプレゼンテーションです。
※本記事で触れられている内容は2025年4月時点の情報です。
ワーナー・ブラザースのプレゼンテーションは4月1日夕方から開催されました。冒頭、これまでの国内配給に加えて、国外配給も管轄する「グローバル配給部門」をリードすることになった、ジェフ・ゴールドスタイン氏(President、Global Distribution:Warner Bros. Pictures)が登壇。各国の劇場を訪れ、観客の楽しみの多様化に驚いたことに触れました。

Photo by Jerod Harris/Getty Images for CinemaCon 2025
ワーナー・ブラザースのラインナップ紹介は、マイケル・デ・ルカ氏(Chairperson & CEO:Warner Bros. Motion Picture Group)とパメラ・アブディ氏(Co-Chair & CEO:Warner Bros. Motion Picture Group)が行いました。そして続く、ニュー・ライン・シネマはリチャード・ブレナー氏(President and CCO:New Line Cinema)、ワーナー・ブラザース・アニメーションはビル・ダマスキ氏(President:Warner Bros. Pictures Animation)、DCスタジオはピーター・サフラン氏(Co-Chairman & CEO:DC Studios)とジェームズ・ガン氏(Co-Chairman & CEO:DC Studios)らが登壇し、スタジオの立ち上げ、あるいは再ローンチへの取り組みとともに、今後の重要作品についてプレゼンテーションを行いました。

パメラ・アブディ氏(Co-Chair & CEO:Warner Bros. Motion Picture Group)
Photo by Jerod Harris/Getty Images for CinemaCon 2025
特に押し出されたのは、ワーナー・ブラザースのポール・トーマス・アンダーソン監督作“One Battle After Another”、Apple製作のブラッド・ピット主演作“F1(邦題『F1/エフワン』)”、ニュー・ライン・シネマの“Final Destination: Bloodlines”、DCスタジオの“Superman(邦題『スーパーマン』)”です。プレゼンテーションでは、“One Battle After Another”からレオナルド・ディカプリオ、“The Bride”からマギー・ギレンホール監督、そしてDCスタジオの“Superman(邦題『スーパーマン』)”からは主演のデヴィッド・コレンスウェットとレックス・ルーサー役のニコラス・ホルトらが登壇し、注目を浴びました。

ラインナップ発表
Appleとのパートナーシップの『F1』、DCスタジオ『スーパーマン』など今年の大作を中心に紹介
※作品は、プレゼンテーション順ではなく、公開日順に記載
CinemaCon2025直後の週末に公開され、ゲーム原作映画のオープニング成績を更新する大ヒットスタートを切った“A Minecraft Movie(邦題『マインクラフト/ザ・ムービー』)”に触れたのち、以下の作品が紹介されました。
“Sinners”(北米公開:2025年4月18日/ワーナー・ブラザース)
IMAX撮影のホラー・スリラー。ライアン・クーグラー監督のビデオメッセージを上映。
“Final Destination: Bloodlines”(北米公開:2025年5月16日/ニュー・ライン・シネマ)
人気ホラー『ファイナル・デスティネーション』シリーズ最新作。長めのフッテージ動画を上映後、ニュー・ライン・シネマのブレナー氏が「アカデミー賞でお会いしましょう」とコメントし場内大爆笑。
“F1(邦題『F1/エフワン』)”(北米公開:2025年6月27日/Appleとのパートナーシップ)
プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーとジョセフ・コシンスキー監督が登壇し、「本当の世界中のグランプリレースの中で撮影した。アクション、ロマンス、ユーモアのある、究極の映画体験となっている」と紹介。また、ブラッド・ピットが実際に時速 180マイルで運転してることを明かし、映画の冒頭10分間を上映しました。

Photo by Jerod Harris/Getty Images for CinemaCon 2025
“Superman(邦題『スーパーマン』)”(北米公開:2025年7月11日公開/DCスタジオ)
ピーター・サフラン氏(Co-Chairman & CEO:DC Studios)とジェームズ・ガン氏(Co-Chairman & CEO:DC Studios)から作品紹介が行われ、スーパーマンを演じたデヴィッド・コレンスウェットほか、ニコラス・ホルト、レイチェル・ブロズナハンらキャストも登壇。プレゼンテーションではキャストとスタッフのインタビューや撮影現場の動画が流され、現場でのエピソードが披露されました。また、ジェームズ・ガン監督は飼い犬が死んでしまった後に引き取った保護犬が非常に暴れん坊で、常に監督の足や家中のものを噛む犬だったことをヒントに、スーパーマンの相棒の犬「クリプト」のキャラクターを作ったことを明かしました。

レイチェル・ブロズナハン、ニコラス・ホルト、デヴィッド・コレンスウェット
Photo by Jerod Harris/Getty Images for CinemaCon 2025
ガン監督は、本作鑑賞者には「優しさとの人のつながりの価値を感じてほしい」と、ブロズナハンは「みんなに少しずつ新鮮さを感じてもらえると思う。壮大なアクション、壮大なラブストーリーなど。そして正しいことをすることは格好良いことだと感じてほしい」と、それぞれ作品の魅力を語りました。CinemaCon限定のプレビュー動画を上映。
“Weapons”(北米公開:2025年8月8日/ニュー・ライン・シネマ)
監督・脚本のザック・クレッガーが登壇。小さな町の高校のクラスの子どもたちが全員いなくなったところから始まるホラー作品。監督の前作『バーバリアン』のように予測できない展開だと紹介されました。ティザーを上映。
“The Conjuring: Last Rites”(北米公開:2025年9月5日/ニュー・ライン・シネマ)
ニュー・ライン・シネマにとって最も成功したフランチャイズ『死霊館』ユニバースの最終作。心霊調査官のエドとロレイン・ウォーレンが最後の事件に挑む。
“One Battle After Another”(北米公開:2025年9月26日公開/ワーナー・ブラザース)
ポール・トーマス・アンダーソン監督作品。レジーナ・ホール、テヤナ・テイラー、レオナルド・ディカプリオが登壇しました。ディカプリオはアンダーソン監督について「監督とは、20年前から仕事をしたかった。俳優との働き方が素晴らしい」と絶賛。スニークピーク動画を上映。

Photo by Jerod Harris/Getty Images for CinemaCon 2025
“Mortal Kombat II”(北米公開:2025年10月24日/ニュー・ライン・シネマ)
“The Cat in the Hat”(北米公開:2026年2月27日/ワーナー・ブラザース・アニメーション)
The Catの声を務めたビル・ヘイダーが登壇。編集中の予告を上映。
“The Bride”(北米公開:2026年3月6日/ワーナー・ブラザース)
IMAXカメラで撮影されたフランケンシュタインの花嫁を主人公とした物語。マギー・ギレンホール監督と主演のジェシー・バックレイが登壇。ギレンホール監督は「子どもを産んだ後、何かポップなことをしたかった。パーティーでフランケンシュタインのタトゥーを彫った人を見かけました。家に帰って映画を見て、その花嫁が印象的でした。何も話さない。けど印象的だったのです。モンスターに興味があります。誰でも少しモンスターの要素があり、モンスターのようなことをしますが、ヒーローでもあります」と語りました。バックレイは「フランケンシュタインと花嫁の関係は、最もパンクな愛、ボニー&クライド(『俺たちに明日はない』)的な内容」と紹介。フッテージを上映。

Photo by Jerod Harris/Getty Images for CinemaCon 2025
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