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つぶやきに「コンテンツ」が加わったTwitterの変化
公開日: 2017/09/22

【連載】狙い通り!モバイル時代のターゲットプロモーション(3)

この連載は、2017年春に、ロサンゼルスで開催された米バラエティ誌主催の映像業界関係者向けのカンファレンス”MASSIVE The Entertainment Marketing Summit”において、デジタルマーケティングのトップやプラットフォームパートナーたちが、モバイルメディアでのマーケティングコミュニケーションの事例を語ったセッションレポートです

 

スピーカーやセッションの概要は、連載1回目「モバイル時代にヤフーが唱える「コミュニテインメント」」をご覧ください。

マーケティングの観点から見た課題と機会は何でしょうか?Twitterとしては現状をどう見ているのか、そしてその背景にあるものはどんなものでしょうか。


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※本記事で触れられているサービス内容はカンファレンス開催(2017年春)時点の情報です

良くも悪くも、世界で起きたことはその瞬間にTwitterにあらわれる

デビッド・グロスマン(Twitter)

現在のメディア環境は今までにないほど細分化されています。一方では広く存在する必要があり、訪問者数は今でも重視されます。

しかし他方では、マーケターの関心は話題になりそうな大規模イベントに限られており、特定時期にのみ莫大なマインドシェアを獲得するということがよくあります。その種のイベントであれば、内容が何であれ――NFLの試合、アカデミー賞授賞式、ユーロビジョン・ソング・コンテスト、ロック・イン・リオ、インドのクリケット選手権など――大金を投じようとします。

大金を投じた彼らは関連するものすべてに関わろうとします。TVだけでなく会場、ウェブだけでなくアプリ、そしてオンデマンド放送だけでなくモバイルにも。そしてそれは常に消費者の傍らにあるため、会話が発生しても実際のコンテンツ利用であっても、活動の成果と見なされるのです。

ところで、Twitterは昨日11周年を迎えました。創業当初から変わっていないのは、良くも悪くも、また愉快であってもなくても世界で起きたことはニュースになったり、あるいは、まさに現在進行形だったりする瞬間にTwitterにあらわれるということです。それが変わらない部分であり、我々の本質なのです。

変わらない部分はそのままですが、それ以外のところは大きく変わりました。

 

つぶやきにコンテンツが加わって会話がパワーアップ

デビッド・グロスマン(Twitter)

1年前には「TVであれ観た?」や「このライブに行ってた」「こんな記者会見があるって聞いてた?」といった会話をよく耳にしました。今では、そんな会話をしながら該当するコンテンツを観ることが可能です。それに対応するために、4年前に「Twitter Amplify(ツイッターアンプリファイ)」という広告動画配信ができるサービスを開始しました。

そして、今では出版社向けにアンプリファイド・カスタム というコンテンツプログラムの収益化サービスも提供しています。現在の顧客数は30ヶ国300社に上ります。簡単に言えば、我々のプラットフォームとブランドに顧客のコンテンツを組み入れて消費者に提供するもので、すでに導入しているサービスの延長線上で利用されるケースが多いと言えます。このサービスを提供してもう4年になります。

この4年間、このサービスは基本的にTwitter上のやりとりをリアルタイムに近い形で盛り上げるツールとなっていました。

1年ほど前にはライブストリーミングのサービスを開始しました。「Periscope(ペリスコープ)」は「Twitterライブをあなたのポケットの中のスマホから」といった製品でした。誰もが配信できて、TVネットワークからのフィードやチャットを入力できるのです。わずか2年前には革命的だと思われていたリアルタイムのハイライトに代わって、現在では本当の意味でのライブ配信が可能になりました。

本日パネリストとしてお越しのブランドにもご利用いただいています。ソニー・ピクチャーズはNFLライブのスポンサーであり、トム・ハンクス主演の『インフェルノ』を公開した際には、ブルームバーグと提携して配信した大統領選ディベートもスポンサーしていただきました。

ホンダのアキュラは「オデッセイ」の動画をペリスコープで公開されました。ラグジュアリーカーで初めて360度コミュニケーションにペリスコープを取り入れたブランドがアキュラでした。これは私たちにとっても大きな一歩でした。

ここから言えることは、11年前も人はTwitterで何かについてつぶやいていました。今でもそのことは変わっていませんが、強力なコンテンツが加わって、会話がよりパワーアップしています。

 

 

<(4)テレビ視聴行動の再発明? 誰が番組を視聴し、TV広告に接触したのか に続く >


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