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GEM Standardで振り返る2022年の映像エンタメ市場
公開日: 2022/12/23

GEM Standardでは2022年、皆様のエンタテイメントマーケティングの勘を「確信」に変える力添えとなるべく、多用な分野、形で記事をお届けしてまいりました。昨年に続いてコロナ禍の市場構造の変化を紐解きつつ、新たな潮流や復興・発展に向けた兆しを明らかにする分析も行いました。また、毎週お届けしている「配信コンテンツ視聴者数ランキング」はすでに馴染みいただけたのではないでしょうか。

今年公開した記事はなんと前年の2倍以上となる110本。その中から皆様に読んでいただきたい記事を、2022年の各月から1本ずつピックアップしました。GEM Standardで取り上げた分析記事を通じて、今年の映像エンタテイメント市場を振り返っていただければ幸いです。

2022年の各月から代表的な記事をPick UP

1月<2021年SVOD視聴ランキング総括>アニメ強し、年間TOP10を独占、各社のオリジナル・独占作品、ラインナップ戦略に特色(2022/01/14)

2021年、定額制動画配信サービスで最も観られたコンテンツは? 毎週お届けしている「配信コンテンツ視聴者数ランキング」のデータから、年間総合ランキングTOP30を発表します。さらにサービス別の年間TOP10やランキング上位の視聴傾向を調べることで各サービスが打ち出している特色が明らかになりました。

2月<動画配信(VOD)市場規模>2021年VOD市場全体は前年比19.0%増の4,614億円、SVOD市場シェアで「Netflix」3年連続No.1、「ディズニープラス」躍進 (2022/02/18)

GEM Partners株式会社は2月18日(金)、2021年の動画配信(VOD)市場規模推計と、その後2026年までの市場規模を3つのシナリオで予測した「動画配信(VOD)市場5年間予測(2022-2026年)レポート」を発行しました。今回、本レポートから、定額制動画配信(SVOD)のサービス別市場シェア推移をはじめたとした注目の調査結果をご報告します。

3月<映画鑑賞者調査>コロナ禍で映画市場が縮小するなか、IMAX・4DX・MX4Dなどの特殊上映形式が存在感を増す (2022/03/22)

新型コロナウイルスの流行により、映画館で映画を観る「映画劇場鑑賞者」は減少を続けています。さらに、映画館で映画を観たいと思う理由が全体的に減少していることも分かりました。しかし、そういった厳しい状況下でも、IMAX・4DX・MX4Dなどの特殊上映形式を映画館で映画を観たい理由にあげている割合は前年を上回っていることが判明しました。最新の「GEM映画白書ダッシュボード」を用いて、これら詳細を紐解いていきます。

4月コロナ禍復興に向けて「映画館で観たいもう1本」になるために~鑑賞本数の減少と「ファーストチョイス」の重要性【会員限定記事】 (2022/04/22)

映画興行の復興の上では、映画館に来る「映画参加率」を上げることに加えて、映画参加者の鑑賞頻度を以前に戻すことも重要です。それには同時に公開される作品に加えて、映画以外のレジャーも多いなか、「ファーストチョイス」に選ばれなければなりません。こうした問題意識のなか、鑑賞頻度はどういった層で減っているのか、また、頻度を減らすなかでどのようなタイプの作品が「選ばれるのか」、つまり「ファーストチョイス」につながる要素は何かを、「新型コロナウイルスの影響トラッキング調査」の結果から考察しました。

5月特集:CinemaCon 2022 スタジオラインナップ・プレゼンテーション(2022/04/26~05/02)

米ラスベガスにて開催されている世界中の興行会社と配給会社が集まるコンベンション「CinemaCon(シネマコン)2022」(開催期間:2022年4月25日~28日)から、ハリウッドスタジオが全米・世界各国から集まった興行関係者に向けて行うラインナップ・プレゼンテーションの内容をレポートします。
(プレゼンテーション内容:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/NATOほかによる「映画興行のいま」、およびNEONプレゼンテーション/ワーナー・ブラザース/ウォルト・ディズニー・スタジオ/ユニバーサル・ピクチャーズ/パラマウント・ピクチャーズ)

6月2022年上半期映画興行を振り返る(2022/06/24)

2022年も折り返し地点を迎え、社会・経済活動が平常化に向かう中で映画興行も活況となってきています。日本は世界と比べても映画市場の復興が早く、コロナ前のレベルに近くなっています。その背景にあることを探り、今後を見通しました。

7月『キングダム2』ヒット・配信ランキングでも上昇(2022/07/29)

毎日新聞夕刊で毎月掲載している連載コラム「シネマの週末・データで読解」。GEM Standardでは追加チャートを盛り込んだうえで、転載しています。今月は、週末動員ランキング1位を獲得した『キングダム2 遥かなる大地へ』に注目。定額制動画配信サービスの視聴者数データや劇場版の浸透度(認知、意欲)データを用いて、劇場公開までの動きを追いました。

8月劇場版大ヒット『ワンピース』初の首位獲得、『ザ・マスクド・シンガー』ほかAmazonバラエティ好調~配信コンテンツ視聴者数ランキングTOP20(8月第2週)(2022/08/19)

『ワンピース』シリーズが遂に1位にランクイン。2021年1月の調査開始以来、じわじわとランクを上げ続け、今週初の首位獲得となりました。8月6日(土)に公開された劇場版『ONE PIECE FILM RED』が、わずか10日間で興行収入70億円超えの大ヒットを記録している本シリーズ。劇場版に合わせたコラボ企画が充実しており、幅広いファンが関連作品に関心を寄せたと推察されます。

9月『ワンピース』『トップガン』がけん引、夏興行の熱気が映画参加者人口を押し上げ(2022/09/30)

例年、その年の総興行収入を大きく左右する夏興行。今年は『ONE PIECE FILM RED』や『トップガン マーヴェリック』が大ヒットを記録しており、現時点の見込みを含めて過去と比較するとコロナ前の水準に戻った感があります。そこで、CATSデータを用いて、映画参加者人口がどの程度戻ってきているのか、全体、性年代別、親子層など、様々な角度から検証しました。

10月2022年映画総興行収入はコロナ前の水準となる見込み、邦画アニメがけん引(2022/10/28)

新型コロナの感染状況に関しては依然、予断を許さぬ状況ですが、2022年は、前年、前々年に比べて公開作品数も増え、『ONE PIECE FILM RED』や『トップガン マーヴェリック』などを筆頭に興収を賑わす作品も増えてきたように感じます。そこで、その直感を裏付けるべく、2022年の総興行収入は現状どの程度回復しているのか、そして年間を通じてどの程度の復興が見込めるのかを、当社の映画製作・興行・配給・宣伝向け分析サービス「CATS」のデータを用いて分析・推計しました。

11月日本映画市場のさらなる盤石な復興に向けて(2022/11/11)

「興行収入の復興度合い」「市場の構造変化」「さらなる盤石な復興に向けた提案」の3点から2022年の映画興行市場を紐解く特集「2022年 日本映画市場の興収見込みとマーケティングデータから見える展望」。最終回となる第3回は、これまで整理した2022年の興収見込みや映画市場の構造変化を踏まえ、日本映画市場の復興を超えて、さらなる発展につながる施策を3つの視点に立って考えました。

12月<2022年 映像コンテンツ利用実態分析>SVOD(定額制動画配信)とAdVOD(広告付き動画配信)の利用率が上昇。SVODでは平均利用サービス数も増加(2022/12/09)

映像コンテンツの利用実態に関する分析レポート「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート」の2022年調査版を、12月9日(金)に発行いたしました。 今回の調査で、2020年以降急進を続けていた「SVOD(定額制動画配信)」と「AdVOD(広告付き動画配信)」の利用率が一旦落ち着きをみせてはいるものの、前年比プラスで推移しており、依然成長を続けていることが判明しました。レポートから抜粋する形で、ユーザーの利用実態をお知らせいたします。

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